考えているのが数学を事ばかりという感じの不思議な少女ミルカと
数学談義をする主人公。
そしてその主人公を狙うテトラの3人の高校生活を
数学を通じて描いた物語。
3人の三角関係のような恋物語を描いているのですが、
様々な数学の話を通じて展開されていきます。
数列の一般項の求め方、素数について
そして方程式・恒等式の違いの話を挟んで
数列・行列から複素平面へと展開していきます。
数学は厳密性を求める学問。
しかし見開き2ページにわたって証明文が出てくるとは思いませんでした。
実際2ページで証明が収まるのはかなり楽な問題ですけどね。
1巻の終盤は複素平面の話とともに、
一気に3人の関係性も進んでいくのですが。
複素平面が分かっていると、3人との関係性との関連もあり
より楽しく読めるはずなのですが……
今の学習指導要領では複素平面が削られちゃったんだよなー。
高校生に読んでほしいレベルの数学が描かれていて、
しかも一番お話に絡んでいるのが複素平面なのに、
その部分が理解してもらえないのかも……
複素平面をやると、数学の世界が一気に繋がりあって
面白さが増すのだけどなぁ。
原作も一部の人には高い人気があったのですが、
今回のマンガ化で多くの人に知られるようになると良いのですが。
メディアファクトリー
日坂 水柯(イラスト)
発売日:2008-11-22
おすすめ度:
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