描き下ろしの1篇を含む9篇の短編集。
ややSFテイストの入ったものから、
ごくごく普通の日常を描いたものと、
バラエティ豊かな作品が収録されています。
しかし感じられる空気は……。
人々の心の機微を鋭く描くのが浅野いにおさんの作風。
やわらかく繊細なペンタッチでありながら、
心をグサリと抉るような作品を描いてきます。
静かな狂気の描写は、かなりインパクトがありますね。
「夜明け前」という作品に関しては、
浅野いにおさんインタビュー記事が載っています。
どんな心境・背景で作られたのか、興味深い内容でした。
この方の作品は万人受けはしないだろうなぁ……
間違いなく人を選ぶ作家さんです。
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