医療という題材を扱う漫画は、得てして似た雰囲気になりがち。
最新の医療技術を披露しながら患者を治していくという展開が
基本となってしまうからです。
ですが、多くの作品を読むことでその進歩を実感できるが医療系作品の醍醐味。
この「最上の命医」もそういった作品になっています。
主人公が小児科を作ろうとしているという点も評価したいです。
小児科はもともと儲かりにくいシステムになっている上に
コンビニ受診などの影響もあり
小児科が次々と閉鎖されてしまっています。
そのような危機的状況を打破していきたいという
監修者の方々の意気込みが伝わってきます。
「見殺しより人殺し」という裏表紙の言葉は名言。
お医者さんはこういった気概をもって医療行為に当たっているのですよ。
現実ではそういったお医者さんたちにとって
厳しい状況が続いていますが……
できればその言葉から訴訟リスクに絡めての
話に持って言ってほしいと思うのは贅沢かな。
ある事件をきっかけに評価を下げられてしまいそうなのが残念。
それがちょっと勿体無く感じます。
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