公式サイト
http://www.letour.fr/index.html
étape 16 Cuneo → Jausiers【157km】
http://www.letour.fr/2008/TDF/LIVE/fr/1600/etape_par_etape.html
超級山岳が2つ、自転車で登れる最高峰を越える
アルプスの難関ステージ。
頂上ゴールではないですが下ってゴールなので、
山頂でのタイム差が大きな影響を及ぼしそうです。
実況は谷口広明さん、解説は栗村修さん、野寺秀徳さん。
放送開始時点ではまだスタート前、
スタートに向けてパレード走行を行っていました。
いよいよレースがスタート……先導者が距離を置き始めたとたん
シルヴァン・シャヴァネルがアタック、いきなりレースが動き始めました。
しかしこの日はなかなかアタックが決まりません。
結局、20.5km地点にある第1スプリントまで来ても逃げは決まらず。
シャヴァネル、ヒンカピー、タンキンクの順で通過。
シャヴァネルはそのまま抜け出そうとしましたが
ここでも集団に潰されてしまいます。
結局逃げが決まったのは40km地点が近づいてから、
5人の逃げ集団が形成、さらに大きな追走集団も出来上がっていました。
ようやくレースは落ち着きを見せ、
タイム差が少しずつ広がり始めました。
50km地点の第2スプリントポイントは
ドゥムラン、シューマッハー、ルメヴェルの順で通過。
追走の24人は1分以上遅れ、大集団は4分25秒遅れ。
そして最初の超級山岳Col de la Lombardeがスタート
標高差1479m 距離21.5km 平均勾配6.9%
この峠では標高2351mまで登ります。
登りの途中で逃げ5人からドゥムランが脱落、
そして大集団の方ではクネゴら5人が抜け出し、
追走集団を追い始めました。
逃げ4人の中から、ロセレル、ルメヴェル、ヴォクレールと次々に脱落、
シューマッハーの走りが力強いなぁ。
クネゴらが大集団から抜け出しましたが、
この後は長い登りだけあって展開がぐちゃぐちゃ……
全て追いきるととんでもない文章量になっちゃうので
ポイントを絞って記していきます。
山頂まで残り5km(残69.4km表示)の所で、先頭はシューマッハー1人。
大きな集団では、24人の追走から崩れた第1集団まで4分06秒差、
クネゴが属する第2追走集団が5分13秒、
マイヨ・ジョーヌの属する大集団までは7分41秒差、
シューマッハが快調、クネゴは決死のアタックという感じ、
第1追走はちょっと中途半端になっちゃているかも。
シューマッハーはそのままタイム差を広げて山頂を通過。
一気に坂を下っていきますが、
ガードレールが全然無い、これは怖いわぁ。
逃げから遅れたルメヴェル、ヴォクレールが通過した後、
第1追走集団は4分30秒遅れ、第2追走が5分10秒遅れで通過。
そして大集団は9分22秒遅れで通過。
主要選手はじっくりと力をためている感じです。
下りで第2追走のメンバーが第1追走に合流。
さらに後方でも大集団から抜け出した選手がいるようですが
カメラの台数が足りていないので細かい展開が分からないです。
下りの途中で大集団を引いていたカンチェッラーラがパンク。
これで大集団のペースが落ち、
シューマッハーとのタイム差が10分を超えました。
そしてコイヨが落車、かなりの勢いでコースアウトしてしまったようですが、
何とかレースに復帰、凄い精神力だ。
補給ポイントの後、緩やかの登りを経て
2つ目の山岳・超級Cime de la Bonette-Restefondの登坂口に到着。
標高差1669m 距離24.0km 平均勾配6.5%
こちらの標高は2802m、自動車道路の最高峰だそうです……
そんな所に自転車で登らせるってコース設定がSすぎる。
登坂口で追走集団は4分15秒遅れ、大集団はまだ11分半以上遅れてます。
それぞれの集団で選手がばらけ始め、
タイム差も次第に詰まり始めてきました。
大集団はカンチェッラーラに続いてグストフの力強い引きで
どんどんとタイム差を詰めていきます。
残り40kmを切り、追走集団からヴァリャベッチがアタック。
総合でも13位と高い順位にいる選手なのでこの動きは潰されます。
しかしこれで集団はペースアップ、
これでクネゴも遅れ始めてしまいました。
そして大集団でもアンディ・シュレクが引き始めペースアップ。
こちらもあっという間に集団が小さくなっていきました。
この時点でレースの形は
シューマッハー ~ 追走集団 ~ 大集団という形に。
追走は1分差、大集団は6分差を切りました。
クネゴ、ヴァンデヴェルデあたりがそれぞれの集団から遅れ始めました。
そして大集団(以降メイン集団)には前から落ちてきたアルヴェセンが合流。
CSCはメイン集団内に4人、分厚すぎるわ。
そしてアルヴェセンに続いて再びアンディ・シュレクが先頭に、
メイン集団にももう10人ほどしか残っていません。
残り27kmで逃げていたシューマッハーがついに吸収。
先頭は10人、そしてメイン集団も約10人、
ステージ優勝はこの20人に絞られたかな。
そして総合争いをしている選手も多くが残っています。
メイン集団ではサストレ、バルベルデがアタック、
アタックは失敗しましたがこの動きでキルシェンとサンチェスが脱落。
そして前からフォイクトが合流……
もう1度言わせてください、CSC分厚すぎる。
フォイクトが先頭を引き始め、タイム差の縮まりがさらに加速。
残り25kmのアーチで、逃げとメイン集団とのタイム差は2分強。
登りはあと1.5km、ここを超えればあとは下りですから
追いつくのは難しくなるかも。
逃げ集団からシューマッハーが脱落、
山頂まで耐え切れなかったか……残念です。
超級Cime de la Bonette-Restefondの山頂を目前にして
逃げ集団からオーガスティンがアタック。
そのまま抜け出しに成功し1位通過をしました。
オーガスティンは他の選手に10秒ほどのタイム差をつけましたが、
そのまま単騎での下りを選択しました。
メイン集団では山頂を前にバルベルデ、キルシェン、サンチェスが脱落。
山頂は2分遅れで通過、下りなので前に追いつくのはちょっと厳しいか。
主要選手が下りに入った所で……衝撃映像
オーガスティンが崖下に落ちていました。
観客に支えられながら何とか体だけはコースに復帰。
落ちていた自転車も取り戻して再スタートを切りましたが……
優勝を狙える位置にいただけに残念。
後を追ってきたエヴァンスも同じ場所で落ちそうに……
こういう事故で総合争いから脱落するのは見たくないなぁ。
逃げているのは4人、メイン集団からは登りで苦戦していた
サミュエル・サンチェスが抜け出しました。
得意の下りで強さを見せています。
逆にメンショフ、キルシェンが下りで遅れ始めています。
下りではあまりタイム差の変動は起きず、そのままゴール目前に。
ここで逃げ4人の中で牽制が始まりました。
最初に仕掛けたのはポポヴィッチ、
残り1200mほどでのアタックでしたがこれは失敗。
そしてカウンターでアローヨが仕掛けてきました。
これに最初に反応したデッセルがアローヨを捉えると、
そのまま一気に先頭に立つとそのままゴールラインを通過しました。
追走集団は24秒遅れでゴール、シューマッハーは1分03秒遅れ。
そしてメイン集団はほぼ一団で1分28秒遅れでゴールしました。
クネゴは何とかメイン集団に合流しましたが、
遅れたメンショフは30秒以上のタイムを失いました。
総合1位、マイヨ・ジョーヌはフランク・シュレクが維持。
山岳賞もコールが守った形になりました。
ポイント賞もフレイレが維持
新人賞はニバリからアンディ・シュレクに移りました。
・étape 16 成績
1位 4h 31m 27s シリル・デッセル(ALM)
2位 same time サンディ・カザール(FDJ)
3位 same time ダビ・アローヨ(GCE)
・総合成績
1位 68h 30m 16s フランク・シュレク(CSC)
2位 + 7s ベルンハート・コール(GER)
3位 + 8s カデル・エヴァンス(SIL)
http://www.letour.fr/2008/TDF/LIVE/fr/1600/classement/index.html
(ステージ成績と総合成績、他のポイント賞に関しても
タブをクリックすると見られます)
étape 17 Embrun → L'Alpe-d'Huez【210.5km】
http://www.letour.fr/2008/TDF/LIVE/fr/1700/etape_par_etape.html
今年のツール最難関、210.5kmと距離も長いですが
超級山岳が3つというとんでもないコース。
今年のツールの総合優勝の行方はここで決まる……
そう言っても過言では無いステージです。
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