公式サイト
http://www.letour.fr/index.html
étape 15 Embrun → Prato Nevoso【183km】
http://www.letour.fr/2008/TDF/LIVE/fr/1500/etape_par_etape.html
いきなりそびえる超級山岳、
そして3級山岳を越えた後に1級の山頂ゴール。
実況は谷口広明さん、解説は今中大介さん、永井孝樹さん。
放送開始時点ではまだスタートを切る前、
スタートに向けてゆったりとパレード走行をしていました。
大きなアップダウンがあるので気温の変化も激しくなるコースなのに、
天候は雨とあまり良いコンディションとは言えません。
スタート直後にルブーランジェが早速アタック。
何人かが合流しましたが、このアタックは集団に潰され失敗。
その後もアタックが繰り返されますが、
アタックが決まったのは15km近くになってから。
マルチネスデエステバン、アリエッタ、ペイトの3人が抜け出し逃げ集団を形成、
大集団はこの逃げを容認しそうですが……どうなるか?
第1スプリントポイントは争い無く通過。
マルチネスデエステバン、アリエッタ、ペイトとゼッケン順に通過。
この後、大集団から飛び出していたジェランが逃げ集団に合流、
これで逃げ集団は4人となりました。
タイム差はがんがん広がっていき10分を超えました。
最初の山岳・超級Col Agnelに突入。
標高差1310m 距離20.5km 平均勾配6.6%
勾配は急ではないのですが距離が長い……
標高も2744mとかなり高い場所まで登ります。
逃げ4人は順調に逃げ続けていましたが、
大集団ではスプリンター系の選手が遅れ始め
集団は少し小さくなった感じ。
最初の山岳・超級Col Agnelの山頂は
マルチネスデエステバン、アリエッタ、ジェラン、ペイトの順で通過。
大集団からはヴォクレールが飛び出し5位の12ポイントを獲得。
タイム差は一時は13分45秒まで開いていたのですが、
11分半ほどまで縮まってきていました。
ヴォクレールが飛び出していましたが、下りの最中に集団に吸収されます。
そしてペレイロがガードレールに衝突、
後に骨折で病院に運ばれたという情報が……残念です。
このトラブルもあって集団はペースダウン、
再びタイム差が広がり始めました。
最大で17分以上ついたタイム差も、
集団の引きで少しずつ縮まり始めましたが、
残り50kmでタイム差は14分超とまだまだ大きな差になってます。
最後に山岳があるとはいえこのタイム差では逃げ切り濃厚か?
それでもタイム差を詰めるべく追い上げていたのですが……
ロータリーで落車が発生、しかも左右の両側で。
ラング、フランク・シュレク、クネゴなどが巻き込まれたようです。
この落車で大集団は再びペースダウンしてしまいました。
集団は全員が復帰するまでペースを上げられず、
タイム差がなかなか縮まっていきません。
2つ目の山岳、3級Colle del Morteでもタイム差は13分強。
残りは25kmほどなので、よほどのトラブルがないと
追いつく事はなさそうです。
逃げていた4人は最後の山岳・1級PRATO NEVOSOに突入。
標高差1310m 距離20.5km 平均勾配6.9%
登坂口に入った所で大集団とのタイム差は11分強。
ステージ優勝はこの4人に絞られたかな。
残り8kmを切ったあたりで、マルチネスデエステバンがペースアップ。
この動きでアリエッタがまず脱落。
ペイトは何とかついていっていますが、ジェランは少し厳しい感じ……
それでも距離はあまり離されておらず
淡々とペースを刻んで登っています。
意外に強いな、ジェラン。
大集団の方もいつの間にか分裂、
有力どころが揃う10人ほどの集団が形成されていました。
さらにアタックが繰り返されますが、
ほとんどの選手はアシストを持っていないため、
自力で対応し続ける消耗戦の様相を呈しています。
残り5kmの手前で、ジェランが前の2人に合流。
これは他の2人にとっては誤算かな。
残り3km前にペイトがペースアップ、
そしてこれを潰したマルチネスエステバンがカウンターアタック。
しかしこれも潰されてしまいます。
ジェランは一番後手に回っている感じですが、
マイペースなのか、それとも限界が近いのか?
メイン集団ではメンショフがアタック、
一気に抜け出したのですがコーナーで落車、
さらにチェーンが落ちてしまい発進に手間取ってしまいました。
メンショフは集団に戻りましたが、
これで力を使ってしまったかな。
アンディ・シュレクがペースアップ、
サストレと兄のフランク・シュレクのための献身的なアタック。
これは良いチームワーク。
そして続いてはメンショフがペースアップ、
先ほどの落車の影響を感じさせない走りです。
ここでサンチェスが脱落。
エヴァンスは遅れかけていましたが何とか復帰。
しかしこの後も中切れしかけるなどかなり厳しそう。
メイン集団ではサストレがアタック、
エヴァンスら上位勢はこの動きを静観、
追い始めた選手が出たら付いていくという頭脳的な走りを見せています。
ここでサストレ、コール、メンショフ、バルベルデの4人が抜け出しました。
この中ではコールが一番タイムが上、
エヴァンスらはコールとのタイム差を気にしないとなりません。
逃げ3人がゴール前にやってきましたが、
残り200mを切った所でジェランがアタック。
切れの良いアタックでペイトがまず諦めます。
そしてマルチネスエステバンも置き去りにし、
そのまま大きく拳を上げながらゴールラインを通過しました。
続いては総合争い。
2番手集団では、タイム差を詰めたいコールがペースアップ。
この動きでメンショフが遅れ始めました。
コール、サストレは4分08秒遅れでゴール、
バルベルデ4分12秒遅れ、メンショフ4分23秒遅れ。
そして上位勢が駆け引きを見せていた6人の集団では、
フランク・シュレクがエヴァンスを引き離しました。
エヴァンスはフランク・シュレクから9秒遅れてゴール。
これでエヴァンスはコールにも抜かれ3位に落ちました。
総合1位、マイヨ・ジョーヌはフランク・シュレクが獲得。
山岳賞はコールが最後にポイントを重ね逆転。
ポイント賞はフレイレ、新人賞はニバリで変わらずです。
・étape 15 成績
1位 4h 50m 44s サイモン・ジェラン(C.A)
2位 + 3s エゴイ・マルチネスデエステバン(COF)
3位 + 10s ダニー・ペイト(GAR)
・総合成績
1位 63h 57m 21s フランク・シュレク(CSC)
2位 + 7s ベルンハート・コール(GER)
3位 + 8s カデル・エヴァンス(SIL)
http://www.letour.fr/2008/TDF/LIVE/fr/1500/classement/index.html
(ステージ成績と総合成績、他のポイント賞に関しても
タブをクリックすると見られます)
étape 16 Cuneo → Jausiers【157km】
http://www.letour.fr/2008/TDF/LIVE/fr/1700/etape_par_etape.html
イタリアからフランスに戻ってくるétape 16
当然国境にある山岳を越えてくるのですが、
2つともが超級という厳しい山岳ステージ。
翌日にラルプ・デュエズが待っているので力の配分が難しそうです。
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