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普通の人が見たらなんでもない10桁の数字、
しかしこの10桁の数字が主人公の運命を変える数字となったのです。
ピンボールを題材にした作品「FLIP-FLAP」がついに単行本化。
読みきり時代から注目していた作品だったので
今回の単行本化は待ちに待ったという感じなのです。
深町君に課された山田さんからの告白OKの条件が
ピンボールでのハイスコアを更新する事。
そのハイスコアが上の10桁の数字なのです。
山田さんを狙うライバルたちとともに
ピンボールを学び、上達していくシーンは
ゲームの持つ競技性の熱い部分を存分に見せてくれます。
TILT(ティルト)にならないようなHUDGING(ハッジング)、
そしてBANG BACK(バン・バック)……
ピンボールならではのテクニックを
きちんと描いてくれているのも嬉しい限り。
そしてピンボールという競技の中で
もっとも大事なメンタル面の描写も丁寧にされています。
113-116ページの「入る」感覚の描写もゾクゾク来ましたし、
146ページでのプレイで周りを引き込むという描写は
個人的な経験と重なって涙が出そうになりました。
1年間ピンボールを続けた深町君の結果は……
それは実際に読んで確認してもらいたいです。
講談社
発売日:2008-06-23
おすすめ度:
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