大会公式サイト
http://www.gazzetta.it/Speciali/Giroditalia/2008/it/
19°Tappa LEGNANO - PRESOLANA/MONTE PORA【228km】
コース図
http://www.gazzetta.it/Speciali/Giroditalia/2008/planimetria/img/T19_plan.jpg
コース断面図
http://www.gazzetta.it/Speciali/Giroditalia/2008/altimetria/img/T19_alt.jpg
山頂ゴール詳細図
http://www.gazzetta.it/Speciali/Giroditalia/2008/dettaglio_salita/img/T19_montepora_s2_3D_int.jpg
1級山岳×2に山頂ゴールと選手を容赦なく痛めつけるコース設定。
総合上位勢の誰が仕掛けるのか、そして誰が脱落するのか。
いよいよ大詰めを迎えました。
実況は白戸太朗さん、解説は市川雅敏さん。
放送開始時点では、7人が逃げており160kmを過ぎた辺りの
1級山岳Passo Del Vivoneの登坂途中、
大集団とは19分45秒という大きな差が付いていました。
雨が降っておりウィンドブレイカーを着ている選手がほとんど。
きついコースに追い討ちをかけるような状態になっています。
悪天候のせいで映像がなかなか入って来ず、
レースの状況が全く掴めません。
大集団からはセッラ、コロム、ペレス・クアピオが
抜け出したとの情報が入りましたが……
映像が出始めた頃には吸収という情報が出てきました。
先頭集団も分裂し、1級山岳Passo Del Vivoneの山頂付近では
4人・3人の形になり、1分の差が付いたようですが、
雨で下りのスピードが上がらず遅れた3人が次々合流。
大集団の方も登りでだいぶ人数が削られ50人前後に。
逃げ7人とのタイム差はこの時点で16分、距離も11km以上離れていますが
まだ山岳が2つ残っているので逃げ切り確定とはまだ言えなさそうです。
1級山岳Passo Del Vivoneの下りで、大集団から
サヴォルデッリ、ディルーカ、ニバリの3人が抜け出し追走集団を形成。
ディルーカは他の総合上位勢とのタイム差をつけるべく
ここで仕掛けを打ってきました。
そしてそれを総合上位勢が揃う集団もいつの間にか9人だけに。
アスタナは3人残っていましたが、他は1人ずつしかいないので
個々の選手の力量と調子がこの先左右しそうです。
先頭ではエフィムキンが一時抜け出しましたが程なく吸収。
この後逃げ集団にいたエルメッティが
ディルーカを待つ為にペースダウン。
残り30kmを切った所で15分以上先に進んでいる選手を待たす……
LPRは総合争いの為に思い切った戦術を取ってきました。
後方ではサヴォルデッリの懸命な引きで、
ディルーカとメイン集団との差は1分以上に、
アシスト達の頑張りにディルーカは応える事が出来るか。
エルメッティの離脱もありいつの間にか逃げ集団は
カミングス、エフィムキン、セレンセン、キリエンカの4人に。
キリエンカにメカトラブルが発生しましたが、
他の3人があまりペースを上げなかった為問題なく集団に復帰しました。
メイン集団からはシモーニが脱落しかけていましたが何とか踏ん張ります。
さらに遅れていたメンショフがコンタドールのグループに追いつき
メイン集団は10人を超えました。
前から落ちてきたエルメッティがディルーカグループに合流。
後方の集団にタイム差を詰められているので
エルメッティの加入で再加速したいところです。
選手は防寒具を脱ぎ去り最後の勝負所に向けて準備を始めます。
そして2つ目の1級山岳Passo della Presolanaに突入。
標高差394m 登坂距離4.8km 平均勾配8.2% 最大勾配16%
距離は短いですが勾配はきついです。
残り15kmのアーチ手前で逃げ4人からキリエンカがアタック。
他の3人は置き去りにし、単騎での逃げに入りました。
総合争いではディルーカの集団とコンタドールの集団で
1分30秒のタイム差が付きました。
ディルーカ達がこのまま差を広げるか、
それともコンタドール達が迫れるのか。
そのディルーカのグループからサヴォルデッリが脱落。
さらにずっと後ろについていたニバリも遅れ始めディルーカが単騎に。
まだ2つ登りを残しているけど、ディルーカ1人で大丈夫かな。
1級山岳Passo della Presolana山頂をキリエンカがトップで通過。
一緒に逃げていたメンバーは結構遅れている感じ。
まだこの3人にもチャンスは有りそうですが、
キリエンカの調子が良いので追いつく可能性は低そう。
メイン集団ではコンタドールをアシストしていたコロムが脱落。
そして総合3位のシモーニが脱落していきました。
まだ山頂ゴールが残っているので、もう挽回は厳しそう。
ディルーカとメイン集団との差は約2分、
まだコンタドールがリードしていますが、差はほとんど無い状態です。
下り区間でニバリがディルーカに合流しましたが、
ニバリは前に出ない為、ディルーカは単騎とほぼ同じ状態です。
山頂ゴールはMonte Pora
標高差438m 登坂距離6.4km 平均勾配6.8% 最大勾配11%
まずはキリエンカが突入、後続3人との差は30秒無い位ですが
キリエンカが粘り強い走りを見せています。
登りに入ってディルーカはニバリを降りきり再び単騎に。
残り5kmとなりコンタドールとのタイム差は2分15秒、
これで総合トップにほぼ並んだ形です。
コンタドールの方も残り5km手前でアタックを開始。
上位勢のほとんどは着いてきましたが、
重いブルセギンはちょっと厳しそう。
さらにセッラがアタック、一気にメイン集団が活性化し始めました。
そしてリッコがカウンター、これがキレの良いアタックとなり
追走してきたセッラ、コンタドールらを切り離し単騎での追走になりました。
先頭では結局キリエンカが後方とのタイム差を広げ
ゴールまで走り抜けました。
ディルーカはキリエンカから遅れた3人を抜き
トップから4分26秒遅れ2位でゴール、
ボーナスタイム12秒ゲットは大きいですよ。
3位エフィムキン、4位カミングスに続き、
5位にリッコが5分44秒遅れでゴール。
リッコはディルーカよりも総合で17秒上回りました。
そしてコンタドールは6分21秒遅れでゴール。
リッコとは4秒差、ディルーカとは21秒差でマリア・ローザを守りました。
4賞ジャージは今日も変わらず
マリア・ローザはコンタドール、
マリア・ヴェルデはセッラ(ポイントでは確定)、
マリア・チクラミーノはベンナーティ(ポイントでは確定)、
マリア・ビアンカはリッコです。
・19°Tappa 成績
1位 6h 37m 32s ヴァシリ・キリエンカ(TCS)
2位 + 4m 36s ダニーロ・ディルーカ(LPR)
3位 + 4m 43s アレクサンダー・エフィムキン(QSI)
http://www.gazzetta.it/Speciali/Giroditalia/2008/classifiche/it/classifica.shtml?t=19&c=
・総合成績
1位 82h 29m 10s アルベルト・コンタドール(AST)
2位 + 4s リカルド・リッコ(SDV)
3位 + 21s ダニーロ・ディルーカ(LPR)
http://www.gazzetta.it/Speciali/Giroditalia/2008/classifiche/it/classifica.shtml?t=19&c=CLGEN
今年のジロ最高峰となるチマ・コッピが
ラスト前日に用意されました。
総合上位勢でタイムトライアルが苦手な選手にとっては
最後の攻撃のチャンスとなりますから、激しい展開が予想されますよ。
20°Tappa ROVETTA - TIRANO【224km】
コース図
http://www.gazzetta.it/Speciali/Giroditalia/2008/planimetria/img/T20_plan.jpg
コース断面図
http://www.gazzetta.it/Speciali/Giroditalia/2008/altimetria/img/T20_alt.jpg
山頂ゴール詳細図
http://www.gazzetta.it/Speciali/Giroditalia/2008/dettaglio_salita/img/T20_aprica_s3_3D_int.jpg
PR