最近の子だけではないのですが、論理立てて説明する能力が
低くなっている事を実感します。
証明問題で、数式だけ並べて証明しようとする答案を見て、
ため息をついてしまう事がしばしばあります。
例えば「6の半分は?(以下1番)」という質問に対しては、
ほとんどの子は問題なく答える事が出来ます。
しかし「Xの半分は?(以下2番)」という質問になったとたん
答えられなくなる子が多いのです。
2番の質問が答えられない子に、「1番の答えはなんで3なの?」
と聞くと、「そうなるから」という「答えになっていない答え」が
返ってくることがとても多いのです。
これはなぜなのか?
答えを出せればよいという考えが蔓延しており、
式を立てずに答えを出そうとする子が多いからです。
「答えさえ出せればそれでよい」という考え方はとても危険で、
他の問題への応用力を減らしてしまう愚かな考え方です。
応用といってもそれほど難しい事では有りません。
1番と2番の質問の違いは6がXに変わった事。
ですから、1番の質問で「6÷2」という式が立てられれば、
2番の質問で「X÷2」という式が立てられるはずなのです。
ですが「答えさえ出せればよい」という考えの子には、
上のように置き換える考え方が出来ていないのです。
だからXという具体的にイメージできない数字になったとたん、
解く事が出来なくなってしまうのです。
学習の基本は、型を学び、
それを応用して問題に当てはめていく事。
ただ答えが出せれば良いなんて思わず、
その答えに至るまでの論理の展開が大事である。
その事をもっと多くの子に理解してもらえるように
努力していこうと思います。
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