将棋とサスペンスの二本柱という異色の物語を展開していた
「しおんの王」のフィナーレとなる8巻が発売。
一気に楽しみたくて雑誌で読むのを我慢していたのですが
我慢していて良かったと思えるラストでした。
感想がネタバレになってしまうので「▼」に。
最終巻の見所の1つでもある名人vs.しおんの対決は
一進一退、目まぐるしく情勢が変わるおもしろい棋譜。
棋譜が巻末に載っていたので軽く眺めてみたのですが、
作中での狙いが確かに感じられて面白かったです。
実際に並べながら棋譜を検討すればもっと面白いかも。
殺人事件の方は狂的な動機にゾクゾクしました……
犯人羽仁真が自らのライバルを欲しがるという
勝負師としての欲望が強く感じられる異色の動機。
この動機は勝負師ならではの視点だなぁ。
最後はしおんが声を取り戻すシーンもグッと来ました。
しおんによって影響を受けた周りの人たちが、
それぞれの形で最後にしおんに恩返しをしたようにも感じました。
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