大会公式サイト
http://www.gazzetta.it/Speciali/Giroditalia/2008/it/
11°Tappa URBANIA - CESENA【199Km】
コース図
http://www.gazzetta.it/Speciali/Giroditalia/2008/planimetria/img/T11_plan.jpg
コース断面図
http://www.gazzetta.it/Speciali/Giroditalia/2008/altimetria/img/T11_alt.jpg
山岳ポイントが4箇所、それ以外の場所でも
平坦の場所がほとんど無い酷いコースレイアウト。
ステージ単位の争いでは、逃げ切りも可能なので飛び出す選手に注目。
タイム差がつきやすい設定なので
総合争いも大きく変動するかもしれません。
実況は白戸太朗さん、解説は小林徹夫さん。
放送開始時点では5人が逃げており、1級山岳Monte Carpegnaを登坂中、
大集団とは6分40秒の差がついていました。
雨が降っており中継の映像もなかなか届かない状況。
選手にとっては過酷な環境ですよ、これ。
1級山岳Monte Carpegnaの山頂では
20人強まで絞られた追走集団が5分06秒遅れで通過。
2番手の追走集団は約6分、マリア・ローザを着た
ヴィスコンティ属する3番手の追走集団は約7分遅れで山頂を通過しました。
雨のせいで下りでも各選手のそれほどスピードが上がらず、
鋭角のカーブでは各選手かなりスピードを落として
慎重に曲がっていきます。
さらに下りの最中に落車が続出……
路面状況が滑りやすいだけにこれは仕方ないですね。
下りが終わり逃げ5人と追走集団との差は5分40秒、
タイム差が少し広がりました。
集団のペースが上がらなかった為、
後ろから何人か選手が合流し始めました。
続いての2級山岳Perticaraへの登坂の途中で
追走集団からボシージョとバリアーニが抜け出しました。
2級山岳Perticaraの頂上を、逃げ5人は脱落者も無く通過。
追走の2人は1分04秒差、
総合上位勢が揃う追走集団は5分45秒遅れで通過、
総合1位のヴィスコンティ属する集団は7分強の遅れで通過。
追走にいる総合3位のボシージョが6分前を走っているので、
この時点ではボシージョがバーチャルでトップに立ちました。
しかしこの後ボシージョが落車、
順調に追い上げていただけにこれは痛い。
この後ペースが上がらず、中途半端な状態に。
対して追走していたもう1人バリアーニは先頭の5人に追いつきました。
レースは終盤戦に、3級山岳Sorrivoliは
距離が1200mと短いのですが、最大斜度18%という激坂。
この登りの手前で大集団ではリッコがペースアップし
集団を破壊にかかりました。
しかしリッコの仕掛けは実らず、抜け出した選手たちは
再び追走集団に吸収、ボシージョもこの集団に戻り
マリア・ローザのヴィスコンティも
いつの間にか総合上位勢の揃う集団に合流、
総合上位勢はほぼ全て同一集団に集まる事となりました。
この後3級山岳Sorrivoliでは落車が多発、
追走集団から抜け出していたアルディラがオーバーランして落車、
そしてマリア・ローザのヴィスコンティ、
マリア・ヴェルデのセッラと、リーダージャージを着た2人も
別の場所で落車に巻き込まれてしまいました。
遅れた2人はアシストたちの協力を得ながら前を追って行きます。
3級山岳Sorrivoliの登坂では、逃げ6人の中から2人が脱落し4人に。
追走集団では激しい動きが見られましたが成功までは至らず、
結局それぞれの集団はある程度の規模を保ちながら進行。
山頂でのタイム差は、追走集団まで3分10秒、
落車で遅れたマリア・ローザのヴィスコンティなどは
そこから30秒ほど遅れて通過となりました。
これは逃げ切り勝ちが濃厚になってきたか。
3級山岳Sorrivoliを超えた逃げ4人は、後方とのタイム差を維持しながら
最後の周回コースへと突入。
追走集団はヴィスコンティが追いつくぐらいですから
ペースが上がっておらず、残り11kmほどで4分差。
もう逃げ切りは確実な状況になってきました。
最後の周回の山場である小さな丘で
逃げ4人の中からダラントニアが脱落しましたが、
残った3人からは仕掛けが起きる事無く残り1kmを迎えます。
3人とも百戦錬磨のベテラン揃い、駆け引きが行われながら
最後のコーナーを抜けて……と思った所で
ベルトリーニの後ろを走っていたバリアーニが落車。
ベルトリーニが乗った石畳が跳ね上げられて
そこにバリアーニが乗っかってしまった感じでした。
このバリアーニの落車でラストラスはスピードダウン。
対してベルトリーニはそのままペースを保って走り
ゴールラインまで逃げ切りに成功しました。
ベルトリーニは36歳にして初のグランツール制覇、
これは嬉しいだろうなぁ。
追走集団はほぼ一団でゴール。
ポイント賞を狙うベンナーティが集団の先頭でゴールし、
きっちりポイントを確保しました。
総合上位勢では2位のルスが落ちた以外は
大きなタイム差はつきませんでした。
4賞のジャージは、
マリア・ローザ & マリア・ビアンカはヴィスコンティ、
山岳賞マリア・ヴェルデのセッラ、
ポイント賞マリア・チクラミーノはベンナーティで変わらずでした。
・11°Tappa 成績
1位 5h 30m 06s アレッサンドロ・ベルトリーニ(SDA)
2位 + 5s パブロ・ラストラス(GCE)
3位 + 5s フォルトゥナート・バリアーニ(CSF)
http://www.gazzetta.it/Speciali/Giroditalia/2008/classifiche/it/classifica.shtml?t=11&c=
・総合成績
1位 49h 00m 17s ジョヴァンニ・ヴィスコンティ(QSI)
2位 + 5m 50s ガブリエーレ・ボシージョ(LPR)
3位 + 6m 59s アルベルト・コンタドール(AST)
http://www.gazzetta.it/Speciali/Giroditalia/2008/classifiche/it/classifica.shtml?t=11&c=CLGEN
小さな丘もありますが、前日とは打って変わってど平坦。
山で我慢を強いられたスプリンターの晴れ舞台ですから
熱いゴールスプリントが楽しめそうです。
12°Tappa FORLI' - CARPI【172Km】
コース図
http://www.gazzetta.it/Speciali/Giroditalia/2008/planimetria/img/T12_plan.jpg
コース断面図
http://www.gazzetta.it/Speciali/Giroditalia/2008/altimetria/img/T12_alt.jpg
PR