鎧屋通信 ―Giro d'Italia 2008　3°Tappa　CATANIA

Giro d'Italia 2008　3°Tappa　CATANIA - MILAZZO

シシリア島ラストステージ、序盤に3級山岳はあるものの
後半はほぼ平坦基調、ようやくスプリンターが活躍できる
平坦ステージがやってきました。

実況は白戸太朗さん、解説は今中大介さん。
放送開始時点では、6人が逃げを決めており115km地点付近を走行中。
大集団とは2分半の差がついていました

まだレース序盤で総合タイム差が小さいという事で、
大集団は逃げ6人との差をあまり開きたがらず、
2分半前後の差でレースは進んでいきました。

メッシーナの町の辺りで集団で大規模な落車が発生。
昨日優勝したリッコを含めて有力選手も多数巻き込まれた模様。
路面が濡れ始めた所で滑りやすくなったのかな。
リタイヤした選手は見られなかったですが、
リッコが左手を痛めたみたい、ちょっと心配だ。

選手間での優勝予想ではシモーニが大人気。
これから注目して見ていかねば。

落車で一時は3分近くまで開いた差も、
落車した選手が合流してからはまた縮まり始め、
残り28km地点で逃げ6人は大集団に吸収。
今年のジロは逃げの吸収が普段のレースより早いのですが
吸収後の動きも少なめという珍しい展開。

しかし雨の路面は再び落車を誘いました。
残り20kmを前にしてキリエンカがカーブをオーバーランし落車、
そのキリエンカの自転車が集団へと飛び込み連鎖して落車が発生。
重傷を負ったのはマクギー、救急車で運ばれていき
リタイヤとなってしまいました。
貰い事故のような形でのリタイヤは悔しいだろうなぁ。

残り15kmを切った所でトンティが仕掛けて以降、
何人かが仕掛けましたが、全て実らず。
ただ最後の丘ではだいぶ集団が削られました。

激しい位置取り争いの後、どのチームも主導権を握れないまま
残り1kmを切りゴールスプリントへ突入。
ザベルが好位置につけていましたが、
カーブの出口で仕掛けたベンナーティが
ザベルを抑えてそのままゴールラインを通過しました。
ベンナーティはスプリンターとして一皮向けたなぁ、強い。

総合首位のマリア・ローザはペリッツォッティ、
山岳賞マリア・ヴェルデはセッラで変わらずでしたが、
ポイント賞マリア・チクラミーノはステージ優勝したベンナーティが
新人賞マリア・ビアンカはポッソーニが取りました。

・3°Tappa 成績
1位 5h 48m 35s　ダニエーレ・ベンナーティ（LIQ）
2位　same time　エリック・ザベル（MRM）
3位　same time　ダニーロ・ホンド（SDA）
http://www.gazzetta.it/Speciali/Giroditalia/2008/classifiche/it/classifica.shtml?t=03&c=

・総合成績
1位 11h 52m 17s　フランコ・ペリッツォッティ（LIQ）
2位　　　+　1s　クリスチャン・ヴァンデヴェルデ（TSL）
3位　　　+　7s　ダニーロ・ディルーカ（LPR）
http://www.gazzetta.it/Speciali/Giroditalia/2008/classifiche/it/classifica.shtml?t=03&c=CLGEN

前半に3級山岳、後半はフラットという
3°Tappaと同じようなコースレイアウトですが、
ゴール19km手前にある335mの丘の処理が鍵になりそう。