Liège-Bastogne-Liège【261km】
コース図
http://www.letour.fr/2008/LBL/COURSE/us/100/le_parcours.html
4月のクラシックレース4連続放送の最後は
リエージュ~バストーニュ~リエージュ。
設定された12個の山岳のうち、9個が172km以降、
それ以外でもアップダウンが続くタフなコース設定になっています。
実況は白戸太朗さん、解説は栗村修さん。
放送開始時点では、フォーテン、ローラン、ブル、コップの
4人が逃げており、150kmを過ぎた辺りを走行中。
集団とは6分30秒の差がついていました。
レース展開はきわめてオーソドックス、
逃げていた4人とのタイム差を少しずつ詰めていきましたが、
10km1分という平地での平均的な追撃ペースよりも早く
タイム差を詰めていきました。
逃げ集団では、残り80kmとなるCote de la Haute-Leveeの登りで
コップが3人から遅れ始めました。
それでもコップは登りが終わる事に追いつきました。
さらに逃げ集団ではローランがスピードアップ、
逃げ集団の中でアタックがかかるのは珍しいですが……
上手く話がついていないのかな。
ペースが上がっている集団からも脱落者が続々と。
さらに残り73km地点付近でヴォクレールがアタック。
逃げ集団ではコップが再び遅れ始めます。
今度はもう追いつけないかな……。
ヴォクレールのアタックで不安定となった集団ですが、
この後ジルベール、カールストロームの2人が抜け出しました。
2人で前を追っていくと思ったのですが、
ジルベールがCote du Rosierの登りでカールストロームをちぎり
1人で前を追い始めました。
しかし逃げ3人とのタイム差はなかなか縮まっていきません。
残り50km手前でコロブネフが集団から抜け出すと、
集団は不安定となり飛び出す選手が続出、
ペースも上がってタイム差がまた縮まり始めました。
Cote de la Redouteを前にして大集団はコロブネフを吸収。
そして勝負どころのCote de la Redouteに入りました。
登坂距離2.1km 平均斜度8,4%とへいきんのデータでは
それほどの厳しさを感じませんが、
一部の区間にかなりの急坂が待ち受けています。
その坂で先頭の3人からまずブルが脱落、
さらにフォーテンも遅れはじめローランの単騎逃げとなります。
大集団ではロイドが仕掛けソレルが反応。
さらにベッティーニがカウンターアタックを仕掛けてきました。
これで集団は10人程に絞られました。
さらに今度はアンディ・シュレクがアタック、
一気に抜け出しに成功しました。
そしてシューマッハーがここに合流します。
前から落ちてきたフォーテンが一時シューマッハーの手助けをしますが
すぐに遅れてしまい追走集団が2人で形成しました。
その後方にはペリッツォッティとエフィムキンの第2追走集団も形成。
アンディ・シュレク、シューマッハーの2人は
10個目の坂となるCote de Sprimontを前にローランをパス、
これで先頭に立ったのですが……
後方からベッティーニが凄い勢いで追い上げてきました。
ペリッツォッティ、エフィムキンを一気にごぼう抜き。
でも先頭に追いつけないと見るやすかさず集団に戻ります。
この我慢ができる事が凄いな。
これで逃げ2人に、メイン集団が追いかける展開に。
11個目の坂Cote de la Roche aux Fauconsに突入。
今年初めてコースに採用された坂ですが、
登坂距離1.5km 平均斜度9.9%と勾配はなかなかきついようです。
集団からはアタックが次々と仕掛けられますが
集団は縦長になりながらもアタックを容認しません。
逃げ2人からはシュレクが抜け出します、
シューマッハーには追いかける力が残っていませんでした
集団からはホアキン・ロドリゲスがアタック、
シューマッハーを抜き2番手に。
他の有力選手もこの動きについていきます。
結局アンディ・シュレクに追いついたのは4人。
アンディの兄フランク・シュレク、ホアキン・ロドリゲス、
レベッリン、そして遅れてバルベルデが追いつきました。
しかし残り16km手前でホアキン・ロドリゲスが脱落し先頭は4人。
この4人を追うのはクネゴ、エヴァンス、フファンベルガーの3人。
そこへ落ちてきたロドリゲスも加わりますが、
このロドリゲスの合流で追走集団は勢いを失い
タイム差を少しずつ広げられてしまいました。
先頭4人、追走4人の図式のまま残り10kmを通過。
スプリントに不安があるシュレク兄弟のうち
弟のアンディ・シュレクが抜け出します。
これでフランク・シュレクは引く必要が無くなり
他の2人の末脚を削る事が出来ていました。
しかしこの状態も残り5kmを前に終了、
レベッリン、バルベルデの引きでアンディ・シュレクに追いつきます。
ここでアンディ・シュレクは脱落、代わりにフランク・シュレクが
アタックを仕掛けたのですが、レベッリン、バルベルデは
抜け出しを許さず3人のままCote de Saint-Nicolasの頂上を通過します。
スプリントが弱いシュレクは仕掛けなければならないのですが、
他の2人がきっちりこれを抑えきります。
結局3人のままゴールスプリントに突入、
最終コーナーを曲がった所でバルベルデがラストスパート、
レベッリンが追いかけましたが追いつく事が出来ず
バルベルデが逃げ切りで勝利、
終盤は脚質の違いによる戦術の違いが楽しめたレースとなりました。
・総合成績
1位 6h 44m 04s アレハンドロ・バルベルデ(GCE)
2位 same time ダヴィデ・レベッリン(GST)
3位 same time フランク・シュレク(CSC)
PR