スポーツの面白さというのは色々ありますが、
間違いなく盛り上がるのが弱者が強者を倒す「GIANT KILLING」、
4巻ではチームが負け続ける我慢の展開だったのですが、
この5巻にはその面白さがぎっしり詰まっていますよ。
まずは個対個の「GIANT KILLING」、
これはこれまでお荷物だった椿君の覚醒。
良く「化ける」という表現が選手に使われる事がありますが、
下げられるだけ下げられていただけに「化ける」過程が
より強いカタルシスを生んでいます。
そしてチームとしての「GIANT KILLING」、
傾向はあるとは言えその通り動くとは分からない状況に僅かな望みを賭け、
それが起きた瞬間に完璧な仕事をしてチャンスを物にする……
スポーツの醍醐味の1つを見事に描き出しています。
最近では監督にモチベーターとしての能力を
問われる事が増えてきましたが、
この達海監督は間違いなく一流のモチベーターです。
やる気になりたい時にオススメの1冊ですよ。
講談社
綱本 将也(著)ツジトモ(イラスト)
発売日:2008-04-23
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