「萌えよ!戦車学校」や「萌えよ!陸自学校」などなど
軍事関係の本にイラストを描くぐらい
軍マニアで知られている野上武志さん。
他の作品もこの通り……今回紹介する「月の海のるあ」も
その趣味が全開丸出しで描かれています。
1960年代の南太平洋を舞台に、主人公零君が拾った
不思議な少女るあを巡って物語なのですが、
「戦闘機」と「おとぎ噺」を融合させた、
現実味がありながらも不思議なお話が展開していきます。
るあの成長に関しての伏線となる台詞が
1話にちゃんと入っていた事に読み返して今更気づきました。
この辺の謎がどのように物語と関わっていくのかが楽しみです。
帯の「月と、ぱんつと、ゼロカンと。」というコピーが秀逸。
(ゼロカン = 零式水上観測機)
この作品のいろいろな方面におけるマニアックさを良く表しています。
単行本では、登場した機体や艦船などの説明までついており
作品以上のマニアックな世界を展開しています。
そもそもゼロカン、Ta152あたりを扱う作品を
描かせてもらえる事自体が凄いと思います、
掲載誌のヤングキングOURSは懐広すぎだ。
少年画報社
野上 武志(著)
発売日:2008-04-09
発送時期:通常24時間以内に発送
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