大学では、控え室を群論関連のゼミと共用していたので
ルービックキューブ関連のニュースには敏感になってしまいます
ルービックキューブは25手で完成可能、米研究者が新解法の証明に成功
http://www.technobahn.com/news/2008/200803271347.html
昨年26手で完成可能という証明が出たばかりなのに
http://journal.mycom.co.jp/news/2007/06/05/004/index.html
あっという間に1手更新されてしまいました。
でもこれって、賛否両論出ちゃう類の証明方法なのですよ。
なぜなら四色問題(解決したので四色定理になっています)と同様に
コンピュータを使った総当りでの証明だったからです。
フェルマーの定理を証明したワイルズ氏の論文は、
読めば地球上の何人かは理解できるので正誤の判定が出来るのです。
しかし四色定理や、今回のルービックキューブの手数問題で使われた
コンピュータでの総当りによる証明は
誰も正しいと証明できないのが数学者の中で評価が分かれる所以。
個人的には数学的な面から見ると「エレガントではない」と思います。
でもコンピュータにやらせたとは言っても、
モデル化する作業には高い独創性が必要となるので、
その点は凄いと思うのですが……
技術者の立場から見ると、様々な応用が出来る可能性があり
道具の進化に役立つ発見の可能性も有るので、
評価したいという気持ちもあるのですよ。
コンピュータで解かれる問題は増えていくかもしれませんが、
エレガントな解法を見たいので数学者の方々には
これまで通りの方法でも頑張ってもらいたいですよ。
フェルマーの証明なんて感動しますよ、本当に。
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