地球の持つ温かみと先進的な技術、対照的な2つの要素をミックスさせた
連作読みきりシリーズ『水惑星年代記』の5冊目が発売されました。
今回の冠についたのは「碧」、水惑星にピッタリの言葉です。
実は以前に出てきたキャラである事が多いので、
これまでの4冊を読んでいるとより楽しめるのですが……
この本をいきなり読んだとしても楽しめるようになっているのが
大石まさるさんの作品作りの凄いところ。
以前の短編集も同じ作りになっていたのですが
こういう作りをさらりとやってのけてしまうのは凄い事ですよ。
人類が宇宙に出ている位の先進的な舞台にもかかわらず
今回収録されている話は霊魂的なもの、不思議な生命体など
対極に位置するような題材を扱っているのが面白い所です。
この懐の広さ、そして自由度の高さも含めて
「水惑星年代記」という作品の世界になっています。
しかしその世界はまだまだ広がり続けています。
この世界をいつまでも味わい続けたいな……。
少年画報社
大石 まさる(著)
発売日:2008-03-29
発送時期:近日発売 予約可
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