Milan-Sanremo【298km】
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今年で102年目、99回目を迎えたミラノ~サンレモ。
298kmとクラシック最長距離で争われます。
高低差はそれほど無いのですが、
終盤にアタックポイントが仕掛けられているので、
終盤の駆け引きが楽しみなコースです。
実況はSaschaさん、解説は栗村修さん。
放送開始時点では、サヴィーニ、ベロフォシックス、フリッシュコーンの
3人が逃げ集団を形成して220km地点付近を走行中、
大集団とは4分強の差が付いていました。
最後が下り基調でゴールとなる為、大集団は勝負所となる
最後の2つの登りの前に逃げ集団を吸収すべくペースアップ。
一気にタイム差を縮めていきます。
補給ポイントで集団のペースが落ちたのか、
ここでカンノーネがアタックを敢行。
潰されはしましたがこれで集団が再び活性化。
続いてのロフニーのアタックもある程度泳がした後に
Capo Bertaの登坂の入り口付近で吸収と、
集団は先を見据えてのレースをしているように感じられます。
そのCapo Bertaでは集団は絞込みをかけるかのようにペースアップ。
山頂では逃げ3人とのタイム差は1分半ほどと
いよいよ射程圏内に捉えてきました。
そして続いての登りCipressaへ突入……するや否や
ベッティーニがアタックを敢行。
ここにロヴクリストが合流し、2人での逃げに入りました。
大物選手の逃げにもかかわらず、集団は静観の構え。
集団の力を持ってすれば2人の逃げは捕まえられると踏んだのか。
逃げた2人に乗るべく、他の選手もアタックを繰り返しましたが
なかなか実らず、集団は落ち着かない状態。
そんな中でアタックを決めたのはレベッリン、
この動きに反応した選手が5人ほどで追走集団を作りましたが、
バレドとマルティネスエステバンが接触して落車。
結局レベッリンとアクセルソンの2人のみが
逃げ集団に合流する事となりました。
逃げ集団は4人で山頂を通過、大集団との差は1分を超えるぐらい。
有力選手が逃げていますが、集団は意外と落ち着いている感じ。
しかし下りに入ってからサヴォルデッリがアタック、
下りが得意なサヴォルデッリは難なく逃げ4人に合流しました。
この後集団は数の優位を生かしてタイム差を詰め
最後の登りPoggio di Sanremoの登坂に入る前に逃げ5人を吸収。
そのままPoggioの登坂に突入しました。
まずはベルトリーニが集団から抜け出しに成功。
さらにペッリツォッティ、アルヴェセン、イッリアーノの3人が
追走集団を形成してベルトリーニと合流。
しかし大集団も大差なくついて行きます。
目まぐるしく状況が変わっていくPoggioの登り、
レベッリン、ガスパロットなどが逃げ集団を追い上げていき、
一気に縦長の展開となりました。
ここで中切れが起き始め先頭は10人ほどになって山頂を通過。
残りはあと7km弱の下り基調のコース。
Poggioの山頂では抜け出していたジルベールも
残り5km手前で集団に吸収されます。
ここで仙桃は15人ほどの集団に、
有力所は完全に切り離されてしまった感じなので、
ゴール前の駆け引きがかなり面白い事になりそう。
スプリント勝負に持ち込みたくない選手が次々とアタックを敢行。
イッリアーノ、ランダルーチェの2人のアタックはともに失敗。
しかしランダルーチェのアタックを潰したカンチェッラーラが
そのまま単騎逃げに入りました。
TTスペシャリストに時間を与えてしまった為
一気に差が広がっていきます。
追走集団はローテーションが上手く回らずに差を詰められず、
カンチェッラーラはそのままゴールまでまんまと逃げ切りました。
僅かな隙に完璧なアタックを決めたカンチェッラーラ……
7時間以上走ってきた後にもかかわらず
TTスペシャリストらしい凄い独走を見せました。
・総合成績
1位 7h 14m 35s ファビアン・カンチェッラーラ(CSC)
2位 + 4s フィリッポ・ポッツァート(LIQ)
3位 + 4s フィリップ・ジルベール(FDJ)
http://www.gazzetta.it/grandeciclismo/scaricabili/Milano_Sanremo/arrivo.pdf
(注意・pdfファイルです)
PR