女子寮の同質に住む先輩・後輩2人を主人公にしたコメディと思いきや、
後半になるにつれどんどんと重い話になっていきます。
この作品の主題は「駄サイクル」なのかも。
主人公の1人であるルカ(先輩)による造語で
『作る→ホメられる→見る→ホメる→作る→(以下エンドレス)』
というサイクルを仲間内で繰り返し、
ぬるま湯状態の中で自分の力を錯覚をしてしまうという事。
「駄サイクル」はかなり厳しい言葉だと思います。
コミュニケーションの手段としては悪くないでしょうけど、
自分には耐えられないな……時間の浪費に感じてしまって。
ただ、いつ自分が陥るとも限らないので
自戒するためにもたまにこの本を読み返すつもりです。
大学生ならではの生きる事への葛藤を描いたこの作品。
学生時代の色々な出来事を思い出して
切ないやら苦しいやら様々な感情が呼び起こされちゃいました。
でもこういう事が血肉になっていると感じる今日この頃です。
徳間書店
石黒 正数(著)
発売日:2008-03-19
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おすすめ度:
石黒正数が描く「大学時代」
ネムル、バカ
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