「やさしいきびしさ」から「きびしいやさしさ」へ。
前者から後者への「やさしさ」の移行が
現代社会の問題点を生み出している一因になっているのではないか?
著者・森真一さんから投げかけられたのがこの疑問です。
「きびしいやさしさ」とは何ぞや?と言いますと、
傷は治る事が無いという前提条件の下、
相手を傷つけないようにする「予防的やさしさ」の事。
逆に「やさしいきびしさ」は、傷はいつか治るという前提条件の下、
今は相手に嫌がられ、傷つけるような事であっても
将来の為になるという想いからあたえる「治療的やさしさ」の事。
他人を傷つけずに生きる事など出来るはずも無いのに、
100%傷つけないことを要求されるのが「予防的やさしさ」の問題点。
この「予防的やさしさ」を心がけている人の問題点については
この本の肝となる部分にもなっているので
是非実際に手にとって読んで欲しい部分です。
多くの人が自分の行動と重なり合う部分を感じ、
いろいろと考えさせられる事必至な1冊だと思われます。
この本を読むきっかけとなったのはこちらのエントリでした。
「ありがとうと言う人が大嫌い」の謎(from こどものもうそうblog)
筑摩書房
森 真一(著)
発売日:2008-01
発送時期:通常24時間以内に発送
ランキング:11316
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