主人公のフィオとピオラは、神様の使い。
今回も様々な状況の中、夜中の間にひっそりと救いの手を差し伸べる……
設定だけならとてもメルヘンなのですが、扱っている題材が酷いの一言。
いきなり最初の話から「荒波の中、船にいる男」って。
でもこれでも大人しい方だと思っておいた方が良いです。
これまでには人類の1/3を敵に回しかねないような
危ない話もやっちゃっていますから。
他にもこれまでと同様、アニメ・漫画・ゲームなど
様々な分野からのオマージュは健在。
タブーなんてどこ吹く風とばかりに我が道を突き進んでいます。
もともとが成年向け雑誌で掲載されていた為に(現在は違います)
そのような描写も入れられてはいますが、
基本的にはエンターテイメント重視の娯楽作品。
それでいて世間への風刺が感じられるのは気のせいかな。
笑わされながらも最後には何かを考えさせられてしまう……
作者である六道神士さんの力量が感じられます。
ただ、好き・嫌いははっきり分かれる作品でしょうけど。
少年画報社
六道 神士(著)
発売日:2008-02-08
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