サイトに掲げたSOSメッセージがきっかけとなり
思いがけない動きが生まれた「銚子電鉄」の物語。
それを現役の銚子電鉄社員である向後功作さんが、
当時を思い出しながら語ってくれているのがこの本。
騒動についてだけではなく、銚子電鉄の歴史や
まちづくりについての持論など多岐に渡る内容。
しかし、どれもが丁寧に書かれており中身はとても濃いです。
さらに向後功作さんは、まちづくりの勉強の為に
社会人枠で千葉大学工学部都市環境システム学科に入学。
大学という場で学んだ事もあってか、まちづくりに関する考察は
説得力のある文章だと感じられました。
ちなみに表紙の写真はプロの写真家のものではなく、
銚子電鉄サポーターズの一員である埼玉在住の高城琢磨さんによって
撮影されたものが使用されています。
高城さんの写真は巻中でも使われていますが、
アマチュアとは思えないぐらいのナイスショット揃い。
銚子電鉄が好きだからこそ生み出せた構図なのかも。
補助金無しでもやっていける……今は厳しいかもしれませんが、
出来ればそのような一本立ちする方向性で頑張ってほしいな。
日経BP社
向後 功作(著)
発売日:2008-01-24
おすすめ度:
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