城アラキさんが紡ぎ出す、ワインと人間味溢れるドラマ。
それを松井勝法さんが紙面へと綺麗に描き出す。
そして堀賢一さんによるワインコラムで、
出てきたワインの物語を感じる事が出来る。
この本を読むだけでたくさんの楽しみを得られるのです。
今回はワインの中に生まれる酒石が、
とんでもない物と繋がっていたというエピソードは必見です。
この作品の良さは、お決まりの展開をより良く見せる工夫がある事。
特に表情の描写、間の取り方を上手く使う事で
1つ1つの台詞がより映えるように感じられます。
丁寧に伝えようとする作者方の姿勢に交換がモテます。
主人公の樹カナは首を突っ込みすぎる嫌いがあるのですが、
それが他者を惹きつける力になっている不思議なタイプの子。
他人の事はしっかり見えていても、自分の事は見えていないという
天然な部分も魅力の1つになっているのかも。
集英社
城 アラキ(著)松井 勝法(イラスト)
発売日:2008-02-04
発送時期:通常24時間以内に発送
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