リレー形式のレースもいよいよ大詰めです。
第3走者から最終走者にたすきが渡されました。
ようやく主人公の出番ですよ……長い事、待たされました。
走り出すまでにも色々な事が起きていたのですが、
中には緊張を和らげるようなおバカな台詞もありましたけど
グッと来る台詞が揃っていました。
そして最後のたすきの受け渡しの時に
遥介さんの抱えていた爆弾を使ってくるとは。
他のメンバーのたすきの受け渡しもドラマティックでしたが、
今回はさらに印象的なシーンとなっていたかも。
たすきを繋ぐ事によって、これまでよりもさらに強固に絆が結ばれる……
王道的な展開(漫画的に。自転車レースでは無いパターン)でしたが
今回の静かなやりとりはこれまでとは違う形で心を動かされました。
後半部分はプロトタイプとなった新人賞受賞作「Over Drive 読み切りver.」 が、
安田剛士さんの意向で修正無しで収録されています。
新人時の作品という事で読み難さはありますが、
それをも上回る熱い情熱が伝わってきました。
あと、今の作品にも通じる大バカなノリ、
デビューの頃から持ち合わせていたのか。
講談社
安田 剛士(著)
発売日:2008-01-17
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