まだレギュラーシーズンの試合にもかかわらず
「Perfect Bowl」と呼ばれるなど全米の注目を集めたこの試合。
現代NFLの戦術の粋を集めた好ゲームとなりました。
BS1で放送された試合ですので、ひとまず「▼」に。
放送 NHK-BS1
実況・豊原謙二郎さん、解説・河口正史さん。
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1Q
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2Q
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3Q
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4Q
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TOTAL
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NE
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0
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7
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3
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14
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24
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IND
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3
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10
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0
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7
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20
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公式スタッツ & ハイライト映像etc.
http://www.nfl.com/gamecenter?season=2007&week=REG9&game_id=29321
8戦全勝のNE、7戦全勝のIND、
7勝以上の全勝チーム同士の対決は史上初めてのこと。
今年のNFLをリードする2チームの対決が3年連続第9週に組まれました。
NEは獲得距離・得点ともにリーグ1位、
しかしディフェンスのレベルもかなり高く、
攻守に渡って隙が少ないチームとなっています。
INDの方も得点2位・失点3位と安定感抜群の成績。
オフェンスがじっくりと時間を使うことによって
ディフェンスのパフォーマンスが最大限に発揮できています。
互いが互いの持ち味を潰しあう玄人好みの試合となりましたが、
歴代の名勝負と並ぶ位の素晴らしい試合だったと思います。
第4Qに10点差まで広げられたNEでしたが、
そこから2TDを奪って逆転勝利を収めました。
この日は反則に苦しめられ、チーム史上最悪の146ヤード罰退。
それでも勝ってしまうのですから勝負強すぎる。
この日は攻守ともにこれまでと比べると大苦戦。
オフェンスではラインがQBブレイディを守れずに
パス攻撃のリズムがなかなか作り出せませんでした。
しかしそんな中でWRモスが9キャッチ 145ヤード 1TD、
ここ数試合は目立っていませんでしたが、
エースとしての存在感をまざまざと見せ付けました。
ディフェンスはミスタックルと反則が多く、
前半は苦しんでいましたが、後半に入っていきなり良化。
第3QではINTを奪い、第4Qでは3サックをマーク、
しかも最後のサックはファンブルリカバーに繋げ、
これが勝利への大きな一歩となりました。
これで開幕9連勝としたNE、最大の敵を倒しましたが
この試合で課題も多く生まれましたから、
まだまだ強くなるかも……ってこれ以上強くなる余地が有るのか。
INDは試合終盤までリードを奪いながらも、
試合をまとめきる事が出来ず今シーズン初の敗戦を喫しました。
WRハリソン、LTユーゴーなど主力クラスを欠いたオフェンスは、
QBマニングとRBアダイの能力で何とか持たせていた感じ。
しかしこの2人だけでも凄いパフォーマンスを見せていました。
特にRBアダイはランでもパスでも100ヤード超と
1人でチームの70%以上のヤードを稼ぎ出していました。
逆に、他のメンバーが目立たなさ過ぎたのが
最後に的を絞られて進まなくなった事に繋がったのかも。
ディフェンスはラインの4人が素晴らしい動きを見せ、
相手のパスオフェンスを混乱に陥れていました。
終盤には個の力で崩されてしまいましたが、
チームの取っていた戦略は間違っていなかったと思われます。
負けてはしまいましたが、主力を多く欠いた状態でこの強さですから、
こちらもまだ底は見せていない感じ、
負けて尚強しと感じさせる内容でした。
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