「無印」「続」「環」と来て、4冊目は「翠」、
水惑星年代記シリーズの最新刊が発売されました。
大型の版型で値段もちょっとお高めですが、
雑誌に掲載された全てのカラー原稿を
出来る限り質を落とさず見られることを考えると、
むしろこの価格(800円)でも安い位ではと思ってしまいます。
軌道エレベーターの存在など、今の地球よりも技術レベルは
かなり高く設定されているのですが、
物語自体は少しレトロな街並みを舞台にしており、
ミスマッチな世界観が独特の空気を生んでいるのです。
SFチックな作品、子供たちの友情を描いた作品、
仕事に疲れて自分を見つめ直すお姉さんを描いた作品……
どれもこれもが個性的な作品揃い。
そして基本的には読みきり形式の作品になっているので
4冊目のこの本からでも問題なく読むことが出来ます。
ですが、これまでの3冊に登場しているキャラも多いので
意外な繋がりを知る事でさらに物語の深みが増す事になるのですよ。
少年誌ではありえないような自由度の高さ……
それを生かしきる大石まさるさんの腕の良さが光る作品です。
既刊へのリンクは、画像の下の「▼」に。
少年画報社
大石 まさる(著)
発売日:2007-09-28
発送時期:通常24時間以内に発送