Etapa 18 Talavera de la Reina - Ávila【153.5 km】
http://www.lavuelta.com/07/espanol/recorrido/etapa18.html?e=18
1級・2級と厳しい山岳が待ち構えていますが、
最後の山頂から30kmは下り&平坦基調ですし、
全体の距離も153kmと短めなので、無理はききそうなステージです。
ここでタイム差をつけるのはちょっと難しいかも。
今日の実況は谷口広明さん、解説は栗村修さん。
放送開始時点では15人の逃げ集団は100km地点付近を走行中。
大集団とは2分半ほどの差がついていました。
この日の逃げ集団にはマイヨ・オロを着たメンショフをはじめ、
3位エヴァンス、4位サストレ、5位サンチェス、6位モスケーラと
2位エフィムキン以外の総合上位勢が勢揃いしていました。
総合リーダーであるメンショフが
逃げ集団に入るのは珍しいのですが……
総合優勝を自らの力で勝ち取ろうという感じでしょうか、
並々ならぬ決意を感じます。
さらに4位サストレを表彰台に上げる為に、
CSCの選手が逃げ集団を気合を入れて引き続けています。
対する大集団では、ケースデパーニュとクイックステップの選手が先頭に立ち、
エフィムキン、バレードの為に逃げ集団を追い続けています。
逃げ集団が2級山岳Puerto de Navalmoralに突入。
逃げ集団では、先頭を引き続けたソレンセン、ヴァンデヴェルデが
お役目終了という事で集団から脱落。
しかし残された13人は快調なペースで登っていき、
大集団との差を少しずつ広げていきました。
解説の栗村さんが率いていたチームミヤタが解散するという事で、
監督の栗村さんは選手の為に色々頑張っている模様。
監督の方が新しい就職先を探すのが大変なのに……
こういう方だからこそ選手がついて来るんだよな。
良い指導者だ。
2級山岳Puerto de Navalmoralの山頂の時点で
逃げ13人と大集団との差はちょうど3分。
残りは30kmほどなのでまだまだ大集団にもチャンスは残っています。
しかし集団内では追いつかせたくないラボバンクなどが
先頭付近に位置して先頭交代をやり辛くさせていました。
自転車ロードらしい静かな駆け引きが展開されていましたが、
この駆け引きに勝ったのはラボバンク。
結局集団は最後までタイム差を詰める事が出来ませんでした。
最後はÁvilaの街の周回コース、
石畳の登り坂が2回入っていますので勝負所になると思われましたが……
残り13kmとなる1周目のこの登り坂でペレスロドリゲスがアタックを成功。
残された12人は総合上位勢が多く含まれていた為に牽制しあってしまい、
タイム差が一気に広がっていきました。
ペレスロドリゲスはそのまま踏み続け、残り10kmのバナーでは26秒差に。
追走集団は成績が近い選手が多いが故に
それぞれの選手が引くのをためらう状況になっています。
このままタイム差が少しずつ広がっていきます。
2回目の石畳の登りではタイム差は48秒、
残りは2kmを切っており、もうペレスロドリゲスの優勝はもう確定的。
そしてラスト1kmに突入。
ペレスロドリゲスは周回遅れの選手をごぼう抜き、
力強く拳を突き上げながらゴールラインを通過しました。
ペレスロドリゲスは33歳にしてプロ2勝目、
それがグランツールであるブエルタでの勝利となりました。
このブエルタで引退をする選手でしたので、
最後の最後にグランツールの初優勝を飾れた事は
選手生命に大きな輝きを与えてくれたように思えます。
そして今年のブエルタ初のコンチネンタルプロチームの優勝となりました。
メンショフなど、総合上位勢が属する追走集団は41秒遅れでゴール。
置いていかれたエフィムキンは3分01秒遅れでゴールし、
総合成績を2位から5位まで落としてしまいました。
これでメンショフは総合優勝を大きく引き寄せました。
マイヨ・オロ、コンビネーション賞に加え
山岳賞もメンショフがゲットし3冠の状態。
ポイント賞では、リーダーのベッティーニがリタイヤした為
ベンナーティが繰上げで1位となっています。
・Etapa 18 個人成績
1位 3h 43m 45s ルイス・ペレスロドリゲス(ACA)
2位 + 41s カデル・エヴァンス(PRL)
3位 + 41s フランコ・ペリッツォッティ(LIQ)
全選手ステージ成績
http://www.lavuelta.com/07/espanol/resultados/etapa18.html?e=18
・Etapa 18 終了時 総合成績
1位 74h 22m 13s デニス・メンショフ(RAB)
2位 + 2m 27s カデル・エヴァンス(PRL)
3位 + 3m 02s カルロス・サストレ(CSC)
全選手個人成績 & ステージ成績 etc.
http://www.lavuelta.com/07/espanol/resultados/general18.html?e=18
距離は短いものの、3・2・3・1・3と山岳が続き
最後は1級山岳の山頂ゴールと厳しいステージ。
残りは短いタイムトライアルとパレード走行となる最終ステージなので、
ここで大勢はほぼ決してしまう事となります。
Etapa 19 Ávila - Alto de Abantos【133 km】
http://www.lavuelta.com/07/espanol/recorrido/etapa19.html?e=19
PR