Etapa 14 Puerto Lumbreras - Villacarrillo【207 km】
http://www.lavuelta.com/07/espanol/recorrido/etapa14.html?e=14
3級山岳が4つあるものの、終盤の起伏は大きくないので
スプリント勝負に持ち込めなくも無いコースレイアウトです。
しかし翌日に山岳ステージが控えているので、
逃げを容認する可能性があります。
今日の実況はSaschaさん、解説は市川雅敏さん。
放送開始時点では11人が逃げ集団を形成し155km地点付近を走行中、
大集団とは7分以上の差がついていました。
残り距離が50kmほどなので、今日も逃げ切り容認かな。
この後、残り距離が少なくなっても
タイム差は縮まらず開く一方。
ついには8分を超える所まで差が開いてしまいまして、
このステージは逃げ11人での勝負となりました。
解説の市川さんが、夏に見てきたフランス、ボルドーで行われた
パラサイクリング大会の話をして下さったのですが、
これが興味深い話が多くてとても為になりました。
ハンデを負っていても自転車競技に力を注ぎ込む……
話だけでも競技者の意志の強さを感じとる事が出来たのですから
実際に見たら間違いなく感動しそう。
レースの模様は雑誌「バイシクル21」に掲載されているようなので
記事を読むために本を探してみようかな。
最後の3級山岳Alto Villanueva del Arzobispoの登りを利用し
逃げ集団の中からヴァンデヴェルデがアタック。
この仕掛けをきっかけに逃げ集団は活性化、
アタックが繰り返される事となります。
しかしどのアタックも成功には至らず、
結局11人がほぼ一団のまま山頂を通過します。
レースの残りはあと15km。
下りでのガルシアアコスタが抜け出しますが、
このアタックも集団の力で潰し、残り10kmまで進行。
しかしここで牽制しあう選手の中から静かにマッカートニーが抜け出し、
そのまま差を広げ始めます。
ガルシアが追走に出ますが、残りの9人は静観の構え。
この逃げも集団に吸収されるかと思いきや……
マッカートニーの走りが良いのか、集団の追いが鈍いのか、
残り7kmのバナーの地点で30秒まで差が開いてしまいました。
残り5km地点では、追走のガルシアまで14秒遅れ
さらに残された9人までは41秒遅れ。
置いていかれた9人の集団は、やや牽制が入ってしまったか。
結局のマッカートニーは、ガルシアまで28秒、
追走集団まで50秒の差をつけて、ゴールまで逃げ切ってしまいました。
34歳にして嬉しいグランツール初勝利……
何度も突き上げた両手から喜びが伝わってきました。
大集団は10分05秒遅れでゴール。
総合上位勢には順位の変動はありませんでした。
マイヨ・オロ、山岳賞、コンビネーション賞はメンショフ。
ポイント賞はベッティーニで変わらずでした。
・Etapa 14 個人成績
1位 5h 21m 21s ジェイソン・マッカート二ー(DSC)
2位 + 28s トーマス・ロヴクリスト(FDJ)
3位 + 50s ステファン・シューマッハー(GST)
全選手ステージ成績
http://www.lavuelta.com/07/espanol/resultados/etapa14.html?e=14
・Etapa 14 終了時 総合成績
1位 57h 45m 47s デニス・メンショフ(RAB)
2位 + 2m 01s ウラディミール・エフィムキン(GCE)
3位 + 2m 27s カデル・エヴァンス(PRL)
全選手個人成績 & ステージ成績 etc.
http://www.lavuelta.com/07/espanol/resultados/general14.html?e=14
休養日前の山岳ステージ。
最後の1級山岳を超えてからゴールまで20kmありますから
大きなタイム差をつけるのは難しそうですが、
総合成績で差をつけるチャンスはこの先には少ないので、
2位以下の選手の仕掛けに期待です。
Etapa 15 Villacarrillo - Granada【201.4 km】
http://www.lavuelta.com/07/espanol/recorrido/etapa15.html?e=15
PR