集団後方で待機して力を貯める事が出来る通常のレースとは違い、
リレー形式では1人1人の力が問われる厳しいレース。
ありえないレース形態ではあるのですが、
だからこその面白さを持っています。
2人目の走者大和君が、自ら作っていた心の枷を解き放つシーンは
これまでの積み重ねもあり、深く心に染み入りました。
そしてレースは3人目へ……折り返し地点を過ぎ
さらに優勝争いが白熱していく予感。
そして食事について出てきた事が嬉しかった。
ロードレースに出ている選手はレース中にとにかく食べます。
普段の僕らが2000キロカロリー程で生活できるのに対し、
6000キロカロリー以上も必要となる時があるのですから、
レース前に摂取した食事だけではカロリーが足りないのです。
実際のレースでも、摂取を怠った為にエネルギーが枯渇し
ハンガーノック状態に陥り一気にペースダウン……なんて事は、
優勝争いをする選手でもたまにやってしまう事なのです
自転車ロードレースの重要要素である食事……
繰り返しになりますがきちんと描いてくれて嬉しかったです。
さらに最後には嘉穂ちゃんのエピソードまで、
どこまでこのレースに入れちゃうつもりですか。
キャラのエピソードの為にレースシーンが少なかったのはちょっと残念。
講談社
安田 剛士(著)
発売日:2007-09-14
発送時期:通常24時間以内に発送
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