Etapa 10 Benasque - Andorra【214 km】
http://www.lavuelta.com/07/espanol/recorrido/etapa10.html?e=10
この日は今年のブエルタ最長のステージ。
アンドラ公国のスキー場がゴール地点となっていますが、
Etapa 9よりもステージ全体の距離が長く、
終盤の登りはさらにきつくなっており、
翌日が休息日なので、選手たちも力を注いでくるはず。
今日も総合成績に大きな変動が起きそうです。
今日の実況は白戸太朗さん、解説は菊田潤一さん。
放送開始時点では18人が逃げており160km地点過ぎを走行中。
大集団とは4分強の差がついていました。
この日もレースはハイペースらしく、
ここまでの平均時速は約38km/h……
2級×2、1級と超えてきたとは思えない速さです。
ここまで3勝を上げているフレイレがリタイヤとの情報が。
これは世界選手権に向けての調整の意味合いがあるようです。
しかしこれでポイント賞リーダーがいなくなりましたから、
ポイント賞争いは混沌としたものいなりそうです。
182.8kmスプリントポイントでは3分02秒差、
大集団は逃げ18人との差を詰めてはいるものの、
最後が登りで差が詰めやすいとは言え
少し追い上げるペースが遅いように感じられます。
大集団ではCSCが引き始めてペースアップ。
タイム差が見る見るうちに縮まっていきます。
さらに逃げ集団からヴァンフォーレンがアタック、
パンクで遅れたシーンも映っていたヴァンフォーレンの仕掛けで、
逃げ集団から脱落者が出始めました。
最後の超級Vallnord / sector Arcalísの登りは
登坂距離15km 標高差850m 平均斜度5.6%(最大8.5%)と
山頂ゴールまで公式データは登坂距離15kmですが、
もっと手前から約50kmほど登り基調なので、
選手たちにかかる負担は大きいと思われます。
登りに大集団ではCSCのクエスタが引き始め、
集団はペースアップするとともに
どんどんと選手が絞られていきます。
さらに逃げ集団では何度かアタックが仕掛けられますが、
ヴァンホーレン、テュルパンの2人が抜け出し
さらにゴメスマルチャンテとゴンザレスが追走集団を形成、
他の選手は大集団に飲み込まれていきました。
残り9km手前でピエポリが先頭に出て大集団はさらにペースアップ。
どんどんと選手が遅れ始め、集団は30人程度に絞られます。
残り9kmのバナーの時点で、先頭から追走までが20秒差、
先頭から大集団までが40秒差、
これは集団がレースの主導権を握っている形と言えます。
追走の2人は大集団に飲み込まれ、逃げは先頭の2人のみに。
追い上げる大集団からはベルトランが仕掛けて抜け出します。
集団はこの動きを容認、ベルトランは先頭まで一気に追いつき、
3人で逃げ集団を形成しました
しかしこの中からまずはヴァンホーレンが遅れ、
そしてテュルパンも脱落し、ベルトランの単騎逃げに。
大集団ではカスターノの仕掛けで集団が活性化。
ピエポリの引きでしゅうだんはさらに削られ残りは10人程度に、
しかし総合上位勢の多くはしっかり集団に残っています。
追い上げる集団ももう10人を切り、大集団とは呼べなくなったので
ここからはメイン集団と呼称を変えます。
九十九折の坂を駆け上がっていくメイン集団は、
サストレのペースアップで逃げていたベルトランを吸収。
この時点で先頭となったメイン集団は6人。
サストレ、メンショフ、ピエポリ、ベルトラン、
エヴァンス、エフィムキンと総合上位勢のみとなりました。
サムエル・サンチェスが追いついてきたのですが、
サストレが仕掛けて再び振り落とし、そしてまた追いつく……
残り2kmを切っても激しいレースが繰り広げられています。
先ほどの6人に加え、サンチェス、アントンが合流し先頭の集団は8人に。
サストレ、アントンなどが仕掛けますが決まらず、
一度は遅れかけたエフィムキンも再合流し、
結局8人のままゴール目前までやってきました。
残り200mを切った所からメンショフがゴールスプリント開始、
他の選手はメンショフのアタックについていく事が出来ず……
マイヨ・オロのメンショフが力強い走りでステージ優勝をもぎ取りました。
予想以上に上位勢が踏ん張った為に、
総合成績にはほとんど変動が出ませんでした。
熱い戦いを見せてくれた選手たちに拍手を送りたいです。
マイヨ・オロ & コンビネーション賞に加え、
山頂ゴールを制したメンショフが山岳賞も獲得。
ポイント賞はフレイレがリタイヤした為、
ベッティーニにジャージが移りました。
・Etapa 10 個人成績
1位 5h 47m 05s デニス・メンショフ(RAB)
2位 same time カデル・エヴァンス(PRL)
3位 same time サミュエル・サンチェス(EUS)
全選手ステージ成績
http://www.lavuelta.com/07/espanol/resultados/etapa10.html?e=10
・Etapa 10 終了時 総合成績
1位 39h 41m 51s デニス・メンショフ(RAB)
2位 + 2m 01s ウラディミール・エフィムキン(GCE)
3位 + 2m 27s カデル・エヴァンス(PRL)
全選手個人成績 & ステージ成績 etc.
http://www.lavuelta.com/07/espanol/resultados/general10.html?e=10
休息日明けのステージは、中盤に山岳があるものの
後半は下り&平坦基調のスプリンター向けコース。
余程の事が無ければゴールスプリントの戦いとなりそうですが……
大逃げが全く決まっていないので、そろそろ大逃げも見てみたいかも。
Etapa 11 Oropesa del Mar - Algemesí【191.3 km】
http://www.lavuelta.com/07/espanol/recorrido/etapa11.html?e=11
PR