NFLでは、プレシーズンゲームの3週目が始まっています。
プレシーズン最終週は、主力級は怪我を回避する為に出場を控えますから
この3週目の試合は主力級にとっては最後の調整……となるのですが、
GBのエースWRドライバーが右足を痛めるなど、
ここでも怪我人が出てしまっています。
NFLの情報を毎週追っている人達にとっては、
怪我人の状態は試合を占う意味で大事な要素の1つ。
試合前には、怪我の程度が4段階で発表されるのも、
選手の出場可能性を考えての戦略を立てる必要があるからです。
(例えばオフェンスラインに欠場者が多ければ、
コンビネーションの穴を突くべくブリッツを多用するなど)
NFL JAPANのニュースから怪我人発生の項目のタイトルを抜き出してみると。
http://www.nfljapan.co.jp/season/news/index.html
ケガ人続出のブロンコス、さらに主力が負傷(2007.08.20)
ビルズのDEデニー、左足の骨折で戦線離脱(2007.08.20)
シーホークスのQBハッセルベック、プレシーズン欠場(2007.08.19)
マクドゥーガル兄弟、同じ日に今季絶望の負傷(2007.08.17)
カーディナルス、DEオキーファが今季絶望(2007.08.16)
ジェッツのRBジョーンズ、練習で右脚を負傷(2007.08.13)
ベンガルズ新人RBアイロンズがシーズン絶望(2007.08.11)
バッカニアーズFBオルストット、首の負傷で今季全休(2007.08.10)
ブラウンズLBマッギネスト、6週間の離脱(2007.08.10)
これらはかなり有名選手に偏ったニュースなので、
実際にはもっとたくさんの怪我人が発生しています。
怪我人が出ないに越した事はないのですが、
これからも出続けちゃうんだろうなぁ……。
さてさて、アイシーでキッドが怪我をした事について
話題になっているようです。
http://d.hatena.ne.jp/kaien/20070821/p1
上で書いたようにNFLでは怪我人が出るのは当たり前の事、
中には一気に選手生命すらたたれる人もいるのですが、
アイシールドでは怪我に関しての描写はほとんどされてきませんでした。
それは不自然なくらいに怪我人が出ませんでしたが、
泥門は人数がほぼギリギリな状態なのですから、
怪我人なんか出したら勝ち上がりがその時点で不可能になります。
では何故ここで怪我というファクターを出してきたのかというと、
終わりが見えてきた事に尽きるのではないでしょうか。
最大でもあと2試合ですから、決勝で怪我が出ても
クリスマスボウルへのドラマを作る事が出来ますし、
クリスマスボウルで怪我が発生しても同様でしょう。
ですから、ようやっと怪我というファクターを
導入できる場所まで進んできたとも言えます。
現実的でないと言われるかもしれませんが、
作品ってそういうものでしょう。
キャプテン翼だって、現実には出来ない事だらけでしたが
サッカーの面白さを描き出していた事が
多くの選手を生み出すきっかけになっていたのは周知の事実。
ですからアイシーも、ある程度の誇張は交えながらも
アメフトの面白さを描き出してくれれば良いと思っています。
そもそもアイシーって少年漫画らしからぬ描写が多いのですが。
94th downでのアメフト協会会長の言葉なんて
もろに少年漫画の範疇から外れた言葉だったと思いますよ。
その辺の厳しさを躊躇無く描いていたのが
アイシーの良さだったのだと思っているのですが……
もう3年も前の事だから忘れられちゃっているのかもなぁ。
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