締めも上手く決まりまったドラゴン桜。
最終巻は名台詞が何個もありましたのでいくつかご紹介
・186限目 水野の台詞
「時々、ふっと。もっと早く勉強していればなあって思う
(中略)
結局、勉強って……コツコツ真面目にやった人が一番なんだよ
そういう人がちゃんと勝つんだよ。
最後の土壇場で一発逆転なんて……
そんなウマくいくほど甘くないんだよね」
・191限目 桜木の台詞
「生きてる……こんな最高で…素晴らしいこと
親から与えてもらったんだろうが」
もう1つあったのですが、物語のネタバレになるので割愛。
締めに相応しい展開と説得力溢れる言葉……
良いエンディングだったと思います。
学習面で気になったのが、柳先生による
「数学が急激に出来るようになる瞬間」。
問題を見た瞬間に、補助線や解までの道筋が見えるようになる……
数学嫌いに人には俄かに信じられない話でしょうけど、
これは自分でも経験していますし、
現在進行形で出来ている事なのでこういう事があるのは理解できます。
そして作中でも論理的な説明が難しいと書いてありましたが、
こればかりは本当に説明が難しい。
質問された時には、流れに沿ってどこまで理解できているかを判別しながら
詰まっている部分を探り当てるのですが、
これは答えまでの道程が一気に見えないと出来ないのです。
「何故、淀みなく答えまで辿り着けるのか」と良く聞かれますが、
これは「見えちゃうのだから、説明のしようがない」
としか答えられない位、観念的な事なのですよ。
この領域まで到達できると、柳先生の言うとおり
とてつもない快感が襲ってきます、それは経験した事がないような……。
ランナーズハイの一種のようなものでしょうか。
この答えまで見えてしまうという事を書いてくれたので、
これから説明するのが楽になった。
ありがたい。
受験のシステムが変わったとしても、
本質的な部分ではこれからも参考になるであろうと思います。
勉強に対してのモチベーションアップには適していますし、
大人になってから読んでも色々と得られるものはあります。
でも大事なのは全てを鵜呑みにせず、
自分の頭で考え、得る物をきちんと取捨選択すること。
この本を読んでいれば、自然と出来るようになると思いますが……
完結を機に、一気に全館通して読んでみてはいかがでしょうか。
講談社
三田 紀房(著)
発売日:2007-08-23
発送時期:通常24時間以内に発送
講談社
三田 紀房(著)
発売日:2003-10-23
おすすめ度:
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