今回はレースは一休みで、自転車部の再立ち上げが話の中心。
これまでロードバイクを持っていなかった自転車部員が
ロードバイクの完成している姿に感激したり、
さらにその自転車で走っている時の気持ちよい表情を浮かべたりなど
楽しさが感じられる表現が満載。
こちらまで自転車に乗ってみたくなってしまいます。
ただ「楽しむ」という言葉が強調されていたのが
ちょっと気になりました。
巻末の方でその不安を打ち消すような描写が有りましたが、
競技において「その競技をプレイする楽しみ」とは別に
「トップを目指す楽しみ」という物が有り、
その「トップを目指す楽しみ」にかんしては、
表現は悪いですが、人によっては麻薬のように
中毒性の高いものでもあるのです。
だからこそ買ったときの喜びも大きくなるのですが……。
自転車で走っている時の風を切る感覚とか
本当に気持ちよさそうに表現していたのは好印象でした。
講談社
風童 じゅん(著)
発売日:2007-08-17
発送時期:通常24時間以内に発送
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