メイド喫茶シーサイドでバイトしている嵐山歩鳥を主人公にした作品、
……と、こんな書き方をしているのはメイド喫茶の物語ではないから。
どことなく懐かしい雰囲気が漂う商店街が舞台なのですが、
人情話なんかほとんどありません。
登場人物全員がほぼ好き勝手に動いています。
3巻になって作者の石黒さんも開き直ったのか、
表紙にも裏表紙にもメイド姿を使っておりません。
唯一のメイド姿である裏表紙の折り返しでも
おにぎり食べて顔や腕に米粒が付いている絵ですよ……
天然気味で天真爛漫な歩鳥のおバカな行動を生暖かい目で見るのが、
この作品の楽しみ方だと個人的には思っております。
基本的にはコメディタッチの作品で、
読みきりの形式なのでどこからでも読める手軽さがあります。
しかしおちゃらけ系の話が揃っているからこそ、
1巻で1話ぐらい混ぜられたシリアスな話が映えるんですよ。
少年画報社
石黒 正数(著)
発売日:2007-08-03
発送時期:通常24時間以内に発送
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