étape 20 Marcoussis - Paris Champs-Élysées【146 km】
コース図 コース断面図
いよいよ最終ステージ、前半は選手達が互いに称え合うパレード走行、
そしてパリ・シャンゼリゼの周回コースで、
今年のツール最後の戦いが繰り広げられます。
23日間の旅を終えてパリに凱旋する選手達の晴れ舞台です。
今日の実況は白戸太朗さん、解説は今中大介さん、栗村修さん。
放送開始時点ではまだスタートが切られておらず
一団となってパレード走行中。
マイヨ・ジョーヌ(総合成績1位) アルベルト・コンタドール
マイヨ・ヴェール(ポイント賞1位) トム・ボーネン
マイヨ・ブラン・ア・ポワ・ルージュ(山岳賞1位) マウリシオ・ソレル
マイヨ・ブラン(新人賞) アメッツ・チュルーカ
新人賞に関しては1位コンタドール・2位ソレルが別のジャージを
着ている為、3位のアメッツ・チュルーカが繰り下げ着用でし。
さらにフランスチャンピオンのモローが入り、
この5人が一列に並んで記念撮影を行っていました。
そして現地時間14時01分に審判車から旗が振られ、
レーススタートとなりました。
レース序盤はのんびりムード。
カメラを向けられた選手達は笑顔でアピール、
ウェーグマンのようにシンプソンズのお面を被って
違ったアピールをする選手もいましたが。
昨年も読まれたワインバーの方からのメッセージが読まれたり、
『「何故勝利を譲るのか分からない」と姉に聞かれた』
という質問が数日前にあったのですが、
その姉さんがメッセージを送ってきていたりと、
毎年&毎日見ている人には、面白いメッセージも読まれました。
4級山岳は2回ともスティーグマンスがトップ通過。
ポイント賞争いに関わるスプリントポイントは、
ジェグー、バレード、ドゥヨンフと関係のない選手がポイントゲット。
クイックステップは、バレード、ドゥヨンフにポイントを取らせて、
ボーネンのマイヨ・ジョーヌを間接的に守りました。
この後も集団は大きな動きが無いまま進んでいき、
最後の町パリにやってきました。
そしてパリの名所を眺めながら最後のシャンゼリゼの周回コースへ。
今年も6.5km×8周回です。
1周目、残り48kmでビショが最初のアタック。
いつもより早い仕掛けだったからか集団は対応できず、
ビショは単騎ですが抜け出す事に成功しました。
しかしこの後に繰り返されたアタックで集団がペースアップ。
ビショは敢え無く吸収されてしまいました。
この後残り40km手前から、少しずつ選手が集団から抜け出し
10人の逃げ集団が形成、このアタックで出来た逃げ集団に対し
集団はなかなかタイム差を詰めることが出来ず、
最大で45秒差まで差が広がってしまいます。
逃げ切られるのは拙いと感じたのか、残り3週となってから
クレディアグリコルが先頭に出て集団を引き始めると、
ようやくタイム差が縮まりはじめます。
さらに逃げ10人の中からアタックが出た為、
牽制の動きまで出始めてしまい、タイム差が一気に縮まります。
結局、残り1周となる手前で逃げ10人は吸収され、
一団となったままラスト1周に突入します。
最後のゴールスプリントで好ポジションを得る為に、
各チームが激しいポジション争いを繰り広げます。
そして最後のカーブを抜けて直線へ……
残り300mで2番手につけていたベンナーティが
押し出されるように先頭に立ってしまいます。
しかしベンナーティはここから強さを見せ、
そのままゴールラインまで逃げ切りました。
これでベンナーティはétape 17に続いての2勝目。
しかし今度はハスホフト、ザベル、ハンターという
強豪スプリンターを抑えてのスプリント争いを制しました。
・étape 20 個人成績
1位 3h 51m 03s ダニエーレ・ベンナーティ(LAM)
2位 same time トル・ハスホフト(C.A)
3位 same time エリック・ザベル(MRM)
・étape 20 終了時 総合成績(最終成績)
1位 91h 00m 26s アルベルト・コンタドール(DSC)
2位 + 23s カデル・エヴァンス(PRL)
3位 + 31s リーヴァイ・ライプハイマー(DSC)
全選手個人成績 & ステージ成績 etc.(from J Sportsサイト)
各賞受賞者
総合優勝(マイヨ・ジョーヌ) & 新人賞(マイヨ・ブラン)
アルベルト・コンタドール(DSC)
ポイント賞(マイヨ・ヴェール)
トム・ボーネン(QSI)
山岳賞(マイヨ・ブラン・ア・ポワ・ルージュ)
マウリシオ・ソレル(BAR)
敢闘賞
アメッツ・チュルーカ(EUS)
色々あったツールでしたが、楽しい3週間でした。
総合3位までのタイム差が31秒という僅差となったのは史上初の事。
この様な白熱の戦いを見せてくれた3人の選手に感謝。
もちろん、彼らを支えていたアシストの選手たち、
そして出場していた全選手にも感謝です。
来年はクリーンな大会になってほしいな……。
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