étape 18 Cahors - Angoulême【211 km】
コース図 コース断面図
前日に続いて平坦基調のステージ。
翌日が個人TTなので、大きな動きは見られなさそう。
ゴールスプリントに期待したいのですが、
集団がどれだけ逃げをコントロールしてくるかが心配です。
今日の実況はSaschaさん、解説は市川雅敏さん。
放送開始時点では、メルクス、ボーヘルト、ルフェーヴル、
カザールの4人が逃げており、90km地点手前を走行中。
大集団とは14分以上のタイム差がついていました。
今日も集団はのんびりムードかな?
残りが120kmほどなので、10km1分の詰めるペースから考えると、
少し差が大きすぎな感じではありますが、
まだ距離があるのでゴールスプリントに持ち込む事も
十分可能ではあると思われますが……
残り80km地点でもタイム差は約16分と今日も逃げ切り容認の模様。
メルクス、ボーヘルトと今年引退の選手が2人入っていますし、
残り2人はフランス人……
どの選手が勝っても盛り上がる事は必至です。
タイム差はさらに広がっていき、50km地点付近で
約17分30秒とこの日最大のタイム差に。
逃げ切りがほぼ確定したからか、解説の市川さんの言う通りに
チームカーからの指示が与えられる選手が出始めました。
落車の跡が痛々しいカザールが、
メディカルバイクから治療を受けています。
逃げ4人の中では、怪我もあるのでちょっと厳しいかも。
残り30kmを手前にして、ようやくタイム差が縮まってきましたが、
エウスカルテルが先頭を引き始めると
5kmで1分以上のペースで一気にタイム差が縮まっていきます。
ボーヘルトのタイヤがパンクしましたが、
トラブルですから他の3人はボーヘルトを待ち
集団は4人のまま……こういう紳士的な態度は
自転車ロードレースらしいですね。
でも追う側は集団復帰の為に、自転車修理のフリして
自転車を加速させる事もありますけど。
残り10kmを切り、ボーヘルトがまずはアタック。
しかしこれは他の3人に潰されてしまいます。
続いては残り6km手前でルフェーブルがアタック、
このアタックも決まらず再び一団に。
残り3.5kmでボーヘルトが再アタックを仕掛けましたがこれも失敗します。
この直後、中央分離帯を利用してカザールが集団から抜け出します。
他の3人は反応が遅れ、少し差を開かせてしまいます。
3人は懸命に追い上げ、残り1kmで何とか射程圏内に収めます。
ほぼ一団となって残り1kmに突入。
カザール、ボーヘルト、メルクス、ルフェーヴルの順で
牽制しながらレースは進行。
そして残り200mでカザールがペースアップ、
登りだったせいで他の選手は誰も追いつけず、
カザールはまんまとゴールラインを通過。
怪我で臀部に大きな擦り傷を作りながらも、
アグレッシブな走りでステージ優勝を飾りました。
カザールは今年のツールでフランス人2人目の優勝、
ゴール時、表彰式時の観客からの声援が凄かったですよ。
大集団は8分34秒遅れでゴール。
ボーネンが大集団の先頭でゴールした為、
ポイント賞争いでハンター、ザベルとの差を広げる事に成功。
これでポイント賞争いでかなり優位に立ちました。
総合成績、新人賞のコンタドールは変わらず。
ポイント賞のボーネン、山岳賞のソレルと
各賞ジャージは全員が維持しました。
総合成績、ポイント賞はまだ逆転の可能性があるので、
残り2日の動きに注目です。
・étape 18 個人成績
1位 5h 13m 31s サンディ・カザール(FDJ)
2位 + 01s アクセル・メルクス(TMO)
3位 + 01s ローラン・ルフェーヴル(BTL)
・étape 18 終了時総合成績
1位 86h 04m 16s アルベルト・コンタドール(DSC)
2位 + 1m 50s カデル・エヴァンス(PRL)
3位 + 2m 49s リーヴァイ・ライプハイマー(DSC)
全選手個人成績 & ステージ成績 etc.(from J Sportsサイト)
前回のTTよりも起伏は少ないものの、
細かい起伏が連続するコースレイアウト。
上位3人にとっては最後の勝負所。
そしてTTスペシャリストの活躍にも注目です。
étape 19 Cognac - Angoulême【55.5 km】
コース図 コース断面図
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