étape 17 Pau - Castelsarrasin【188.5 km】
コース図 コース断面図
山岳も終わり、ここからゴールのパリまでは平坦基調のコースが続きます。
終盤の山岳も20km手前で登坂も短めなので、
一団でのゴールとなれば激しいゴールスプリントが期待できます。
総合系の選手は一休みとなる……はずです。
今日の実況は谷口広明さん、解説は今中大介さん、栗村修さん。
マイヨ・ジョーヌを着る者が居ないという異常な状態でのレース。
放送開始時点では、8人が逃げ集団を形成、
80km地点をちょうどすぎた辺りを走行していましたが、
ここまでに山岳が多かったせいか
大集団との差は1分40秒ほどと大きな差は付いていませんでした。
この後、169.5km地点の4級山岳Cote de la Montagnereまで
ほぼ平坦基調のコースなのでこの後レース展開は落ち着き
逃げ8人と集団とのタイム差は徐々に広がっていきます。
残り60kmの時点で6分30秒弱の差と、
10km1分のタイム差を詰める際の法則から見ると、
ギリギリな状況になったのですが……集団は追う動きを全く見せず、
残り50kmの時点では約8分弱の差まで広がります。
総合争いのチームは山岳明けという事で動きは鈍く、
スプリンターを要するチームも、
アシストの体力が戻りきっていないからか静観の構え、
逃げを容認する考えになっているようです。
逃げ8人と大集団のタイム差は、最大の8分から多少減ったものの
それほど大きく変わらないまま終盤戦に突入。
逃げ8人の中にはスプリンターのベンナーティがいるので、
ゴールスプリントに持ち込みたい選手は
どこかで抜け出すべく仕掛けなければならないのですが……
4級山岳Cote de la Montagnereの山頂手前1km地点で
ミラーがアタックを仕掛け、ここから逃げ集団に動きが出始めました。
アタック合戦が繰り広げられまずはリーギが脱落。
さらにクインツァート、ミラー、トザットが次々と遅れ、
これで逃げ集団はフォイクト、エルミガー、
ベンナーティ、フォーテンの4人に絞られました。
4人は滑らかな先頭交代でスピードアップ、
残り10kmの時点で遅れた選手とのタイム差は1分近くまで開いたので、
これでステージ優勝はこの4人に絞られました。
逃げの4人は、スプリントに持ち込みたいベンナーティと、
そのベンナーティを出し抜きたい他の3人という形。
まず動いたのはフォイクト、残り4kmのバナーの手前で仕掛けてきました。
この動きにベンナーティはらくらく対応し潰します。
この後、牽制とアタックが繰り返されますが
残り1,4kmからのフォーテンのアタックで
他3人との差が少し開いたまま残り1kmに突入。
しかしベンナーティが、他の2人を引き連れフォーテンを吸収、
さらにエルミガーのアタックもベンナーティがあっという間に吸収と、
集団内での主導権は完全にベンナーティが握った形に。
最後はフォーテンにアタックを仕掛けさ、
あっさりと差しきりステージ優勝。
ベンナーティがゴールスプリントでの経験の差を見せ付けました。
ベンナーティは嬉しいグランツール初優勝……ちょっと意外。
大集団ではボーネンが先頭の9位でゴール、
ポイント賞で争う、ハンター、ザベルよりも先着し、
ポイント差を少し広げました。
総合成績トップのマイヨ・ジョーヌはコンタドールが獲得。
総合1位ですから新人賞も当然同時に獲得です。
ポイント賞はボーネン、2位ハンターに22点差をつけています。
山岳賞はソレルで確定しました。
・étape 17 個人成績
1位 4h 14m 04s ダニエーレ・ベンナーティ(LAM)
2位 same time マークス・フォーテン(GST)
3位 same time マルティン・エルミガー(A2R)
・étape 17 終了時総合成績
1位 80h 42m 08s アルベルト・コンタドール(DSC)
2位 + 1m 53s カデル・エヴァンス(PRL)
3位 + 2m 49s リーヴァイ・ライプハイマー(DSC)
全選手個人成績 & ステージ成績 etc.(from J Sportsサイト)
前半に4級山岳が4つ続きますが、
後半は起伏はあるもののほぼ平坦基調のコース。
翌日が個人TTなので総合勢はまたお休みモード
今度こそはスプリンター達の活躍に期待です……
でも、また逃げ切り勝ちになっても面白いかも。
étape 18 Cahors - Angoulême【211 km】
コース図 コース断面図
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