étape 12 Montpellier - Castres【178.5 km】
コース図 コース断面図
2級山岳がゴールの約50km手前にあるため、
ゴールスプリントに持ち込むにはかなりの努力が必要となりそう。
逃げを狙う選手にとっては格好のコース設定となっており、
逃げた選手の成績によっては再び大逃げ勝ちが決まるかもしれません。
実況はSaschaさん、解説は栗村修さん……
そしてゲストにはパックンマックンのパックンことPatrick Harlan初登場。
どんな放送になるんだこれ……と思っていたら意外と面白かったです。
放送開始時点では、チュルーカ、フェドリゴの2人が先行し
70kmを少し超えたあたりを走行中。
集団とは5分20秒ほどの差がついていましたが、
ここからどんどんとタイム差が広がっていきました。
そして集団のペースが遅すぎると感じたのか、
逃げが決まっている状況にもかかわらず
ブルグハートが単騎で集団から抜け出し2人を追いかけていきました。
逃げていた2人と集団とのタイム差は徐々に広がっていきましたが、
100kmを過ぎたあたりでリクイガスが集団を引き始め
11分以上あった差を15kmの間に2分詰めてきました。
étape 11で行われたアスタナの奇襲攻撃について、
集団内で噂になっていたという話を栗村さんが披露。
DVD 『OVERCOMING -ツール・ド・フランス 激闘の真実-』の中で、
CSC、USポスタル2チームの監督同士がレース中に話し合い、
協力して仕掛けたというエピソードがありましたが、
アタックの噂が集団内で流れるというのは初めて聞きました。
自転車ロードレースは駆け引きが重要なのですが、
こんな揺さぶり方もあるんだなぁ。
追走していたブルグハートは残り60km手前で集団に吸収され、
逃げ2人と大集団というオーソドックスな形に落ち着きました。
2級山岳Montée de la Jeanteの頂上通過時点で、
逃げ2人と集団との差は約5分。
残りの距離は48kmで下り基調なので、
スプリント勝負に持ち込みたいチームは
そろそろ必死に追い上げねばならない状況になってきました。
そして、山岳ポイント争いで2位ソレル、3位ポポヴィッチが得点を重ね、
ラスムッセンとの差を縮めていきます。
レースはこのまま集団が徐々にタイム差が詰めていきますが、
残り30kmで2分43秒、残り20kmで1分53秒と
ぎりぎりのタイム差で推移していきます。
残り10kmの地点でも約1分差、逃げている2人が踏ん張っているのか
ぎりぎりの攻防が続いていきます。
集団ではスプリント勝負に持ち込みたいチームと、
逃げ切り勝ちをアシストしようとするチームとでのやり合いも。
残り5kmでも30秒差、微妙な差で逃げていた2人でしたが
残り1kmのアーチの手前でついに吸収。
これで勝負はゴールスプリントに持ち込まれます。
まず主導権を握ったのはクイックステップ、
ボーネンの前に3人を並べてトレインを形成、
この引きのペースは速く他の選手が前に出られません。
ドゥヨンフ、スティーグマンスの引きの後
満を持してボーネンがスプリントを開始。
後方からザベル、ハンターが詰め寄ってきましたが、
ボーネンはゴール前に手を上げる位の余裕のゴール。
今回はクイックステップが完璧なチーム戦略で勝利を物にしました。
スティーグマンスの仕事が活きた事も
étape 2での事があったので嬉しかったです。
今日は総合成績、各賞ジャージに変化は無し。
総合成績、山岳賞はラスムッセン。
ポイント賞はボーネンががっちりキープ。
新人賞はコンタドール、チーム総合はCSC。
・étape 12 個人成績
1位 4h 25m 32s トム・ボーネン(QSI)
2位 same time エリック・ザベル(MRM)
3位 same time ロバート・ハンター(BAR)
・étape 12 終了時総合成績
1位 57h 37m 10s ミカエル・ラスムッセン(LAB)
2位 + 2m 35s アレハンドロ・バルベルデ(GCE)
3位 + 2m 39s イバン・マヨ(SDV)
全選手個人成績 & ステージ成績 etc.(from J Sportsサイト)
ついにやってきた個人タイムトライアル。
起伏が多く距離もやや長め、大きなタイム差がつきそうな感じ。
総合成績で大きな変動が出そうなので、
ラスムッセンとのタイム差を縮めたい選手の奮起に期待。
そしてタイムトライアルのスペシャリストの攻める走りにも注目です。
étape 13 Albi - Albi【54 km 個人TT】
コース図 コース断面図
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