étape 11 Marseille - Montpellier【182.5 km】
コース図 コース断面図
序盤に4級山岳がありますが、そこを超えるとほぼ平坦。
久しぶりにスプリンターが大暴れできそうなステージ。
今日も総合上位勢はお休みになりそうなコース設定なので、
ポイント賞争いに注目です。
実況は谷口広明さん、解説は今中大介さん、栗村修さん。
放送開始時点では、逃げている3人が75km地点手前を走行中。
しかし大集団とは30秒余りの差しか付いておらず、
逃げていた3人は集団に戻るべく踏むのをやめていました。
80km手前でシャヴァネル以外の2人が吸収、
81km付近で残っていたシャヴァネルも吸収されます。
この後、アタックが何度か仕掛けられましたが
集団はその都度潰していきます。
結局、集団が逃げを容認したメンバーは、ウェーグマン、
フォフォノフ、フロレンシオ、ジルベールの4人。
さらにミラーも単騎で抜け出し4人に合流し
これで5人の逃げ集団が形成されました。
逃げが決まった事で、集団の方もようやく落ち着き、
逃げが決まってからミラーが追いつくまで15kmほどの間に
一気に4分以上の差が開いていきました。
逃げ集団にスプリンターが属するチームの選手が逃げた為、
スプリンター属するチームが集団を引かず、
どんどんとタイム差が広がっていきました。
栗村さんが食いしん坊である事を自ら暴露したりと
のんびりムードが漂っていたこの日。
レースの方も差が広がっていく一方だったのですが……
残り70km手前でアスタナの選手が集団を引き始め一気にペースアップ。
大集団を壊す動きをはじめました。
この動きで集団は中切れを起こし、
スプリンターではハスホフト、ザベルが、
上位勢ではモローが、後方の集団に取り残されました。
残り60kmを切り、逃げからアスタナの引く集団まで3分18秒差、
モローのグループは集団から1分15秒遅れ、
さらにその1分後ろにも集団が出来ており、
平坦ステージとしては珍しい展開となりました。
逃げていた5人は、追い上げてきた集団に38kmを残して吸収されました。
この時点でモローの集団との差は2分強。
タイム差をつけられたくないモロー、
ゴールスプリントの争いに持ち込みたいザベル、ハスホフトも
懸命に先頭集団を追いかけていました。
しかしながら、一時は1分半近くまで差を詰めたのですが、
そこから再びタイム差が広がり始め、残り20kmで2分以上に開き、
残り10kmでは2分30秒以上の差に、
これでもう追いつくのは絶望的な状況となりました。
逃げグループ80人の中から、残り4kmでヴィノクロフがアタック。
しかしこのアタックは潰されてしまいました。
怪我しているのにがんばるなぁ……残念。
残り1kmのアーチを抜けた後にロータリーで落車発生。
期待されていたスプリンター達の多くが落車に巻き込まれ、
マイヨ・ヴェールを着たボーネンもここでペースダウン。
これで選手は10人ほどに絞られました。
残された10人のうち、残り300mでハンターがスプリントを開始、
そのままカンチェッラーラの追撃を振り切り
ゴールまで駆け抜けました。
平均時速48.06km……凄いスピードで182.5kmを駆け抜けました。
ハンターのこの勝利でコンチネンタルプロチームである
バルロワールドがステージで2勝目……これは大殊勲。
ハンターこれでポイント賞でも2位に浮上ですよ。
総合首位、山岳賞はラスムッセンで変わらず。
ポイント賞はボーネンがトップを守ったものの、
ハンターに11点差まで迫られました。
新人賞のコンタドール、チーム総合トップのCSCも変わらずでした。
・étape 11 個人成績
1位 3h 47m 50s ロバート・ハンター(BAR)
2位 same time ファビアン・カンチェッラーラ(FDJ)
3位 same time ムリリョ・フィッシャー(LIQ)
・étape 11 終了時総合成績
1位 53h 11m 38s ミカエル・ラスムッセン(LAB)
2位 + 2m 35s アレハンドロ・バルベルデ(GCE)
3位 + 2m 39s イバン・マヨ(SDV)
全選手個人成績 & ステージ成績 etc.(from J Sportsサイト)
翌日が個人TTなので、有力選手は力を貯める可能性大。
ゴール前約50km手前に2級山岳があるので、
大逃げ勝ちを狙う選手はここを上手くこなせるかが勝負。
また山岳ステージに入るので、スプリンターとしては
ピレネー前にもう1回ポイントを稼いでおきたい所です。
étape 12 Montpellier - Castres【178.5 km】
コース図 コース断面図
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