étape 10 Tallard - Marseille【229.5 km】
コース図 コース断面図
山岳は一休み、平坦基調のコースです。
スプリンターの久々の出番……と思いきや、
ゴール直前に3級山岳×2が待ち受けている為、
スプリント争いとなるのは難しいかも。
逃げ切り勝ちが狙えそうなコース設定なので、
大逃げを決めようとする選手に期待したいです。
実況は白戸太朗さん、解説は今中大介さん、別府始さん。
放送開始時点では、逃げている11人が115km地点手前を走行中。
大集団とは約10分の差がついていました。
この日の逃げ集団は20分以上遅れた選手ばかりで構成され、
さらに気温が37℃とかなり厳しいコンディションも重なり、
大きな動きが無いままスローペースで展開していきました。
この日は集団は今日は休養モード。
残り70kmを切っても、残り50kmを切っても
全然タイム差が縮まらず、逃げ切り容認という感じ。
ヴォクレールのパンクの修理もゆったり行われるなど
集団内にはのんびりとした雰囲気が漂う中、
ヴィノクロフだけは走行中に傷口をカバーするネットを変えるなど
怪我との戦いを繰り広げていました。
残り30kmを前にして、逃げ集団11人の中から
3級山岳Côte des Bastidesの登りを利用してフォイクトが仕掛けました。
このアタックを機に逃げ集団は活性化、
各選手がアタックを気にしながらの走行していきます。
そんな中で、アルガンが一気抜け出すと、
アルバジーニ、カザールの2人が追いつき、
3人で逃げ集団を形成しました。
逃げを許したくない置いていかれた8人でしたが、
前を負って勢いつけたのはフォイクトとヴァッスールのみ、
これで逃げ5人、追走6人という形に集団が分裂。
逃げの5人は綺麗にローテーションしてペースを維持しましたが、
追走6人は牽制も入ってしまいペースが上がりません。
最後の3級山岳Col de la Ginesteに突入。
ここで先行する5人からアルガンが仕掛けます。
この仕掛けでカザールが置いていかれたのですが、
その後の4人の牽制した為、カザールも再び集団に合流。
しかしこの後のアタックは全て潰されてしまい、
5人でのゴールスプリント勝負を迎えました。
ゴール前ではフォイクト、アルバジーニ、カザール、
アルガン、ヴァッスールの順で走行し、互いが互いを牽制。
その中で最初に仕掛けたのは最後方に位置していたヴァッスール、
選手の死角となる狭いサイドを使って一気に抜け出し、
そのままゴールまで一気に飛び込みました。
今年のツール初のフランス人によるステージ優勝は、
36歳のヴァッスール……これはビックリです。
有力選手が属していた大集団は10分36秒でゴール。
今日は総合成績での変動はありませんでした。
ラスムッセンが、総合トップのマイヨ・ジョーヌ、
山岳賞のマイヨ・ブラン・ア・ポワ・ルージュを確保。
ポイント賞のマイヨ・ヴェールはボーネン、
新人賞のマイヨ・ブランもコンタドールで変わらず。
チーム総合成績も、チームCSCがトップを守りました。
・étape 10 個人成績
1位 5h 20m 24s セドリック・ヴァッスール(QSI)
2位 same time サンディ・カザール(FDJ)
3位 same time ミハエル・アルバジーニ(LIQ)
・étape 10 終了時総合成績
1位 49h 23m 48s ミカエル・ラスムッセン(LAB)
2位 + 2m 35s アレハンドロ・バルベルデ(GCE)
3位 + 2m 39s イバン・マヨ(SDV)
全選手個人成績 & ステージ成績 etc.(from J Sportsサイト)
今度のステージはゴール前に山も無く、
スプリンターの出番がやってきそう。
しかし逃げ集団に総合を脅かす選手が居ないと、
引きが起こらずまた逃げ切り勝ちを許す事になるかも。
様々なレース展開が考えられるステージです。
étape 11 Marseille - Montpellier【182.5 km】
コース図 コース断面図
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