今日は仕事先で全員に「手を動かせ」という言葉を使いました。
何もやっていない状況で質問されても、
どこまで理解していて、どこから理解していないのかが
見当がつかず、適切な助言ができません。
数学の問題を解くためには、最初の一歩が肝心です。
しかし、手を動かさずに「考え」ていても、
往々にして前には進めない事が多いです。
ですから、条件を元にどの公式を当てはめれば良いのかを
見つけ出し、そこから解へ向かって進み始める必要があります。
(別のアプローチとして、解の方から条件へ辿り着かせる
方法もありますが、これもありです。
併用できれば解ける率はグンとアップします。)
数学の問題について例えてみるとすれば、
漆黒の闇の中に答えという明かりがかすかに見えており、
そこへと歩いて辿り着く……という感じでしょうか?
もし実際に同じような状況に遭遇した場合、
自分は歩く事なんて出来ないと思います。
見えない場所に崖があり、落ちるかもしれないからです。
しかし数学の問題をこのような状況だと仮定した場合には、
はじめの一歩を踏み出す事は容易です。
様々な道具(公式)を用いてゴールへと辿り着こうとしても、
リスクは時間の消費だけであり、命まではとられないからです。
上手い問題だと、引っ掛けが用意してある場合もあり
それに引っかからないように注意をしなければなりません。
しかしそれらの罠は、実はパターンが限られているため、
「経験」を積めば自然に回避できるようになっていきます。
様々なパターンを認識できれば、
問題を見た瞬間に最初の1歩が踏み出せるようになります。
そうなると答えまではほぼ一本道になるはずです。
ちなみに知らない問題を無から解く事は
ほとんど不可能に近い事です。
自分も見た事が無い問題に関しては
即答出来ないことが良くあります。
ですから何が大事かと言うと、
考えても分からなかったら答えをすぐ見る、
そして完璧な回答を書き写す。
これらの作業が大事なのです。
1分間考えて手掛かりすら出てこなかった場合、
その問題はいくら考えても出来ない事が多いです。
であるのであれば、時間の無駄を省くべく
分からなかったら答えを丸写しすれば良いのです。
丸写しすれば、答案の書き方の流れも覚えられますし、
様々な公式の当てはめ方も見る事が出来ます。
何よりも模範解答には無駄がない流れになっているので、
論理の展開を学ぶにも最適なのです。
漢字もそう、英単語もそう、見た事があるだけでは
書く事はほとんど出来ません。
ですから何よりも先に「手を動かせ」、
自分は常日頃からそれを心がけています。
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