étape 7 Bourg-en-Bresse - Le Grand-Bornand【197.5 km】
コース図 コース断面図
ついに始まる山岳ステージ、
最後に1級が待ちさらに下りゴールという事で、
差がつきやすそうなコース設定です。
総合成績争いはここからが本番、
さらに山岳賞を狙う選手達も見せ場がやってきました。
なによりこの日はフランス革命記念日、
フランス人選手の奮起にも期待です。
今日の実況は昨日に続いてSaschaさん、解説は市川雅敏さんと永井孝樹さん、
2人とも今年のツール初登場です。
まずはこれまでの振り返りが映し出され、
最初のスプリントポイントは、ボーネン、ザベルの順に通過。
最初の山岳ポイントはラスムッセンがトップ通過、
いよいよ山岳賞の本命がポイントを奪いに来ましたよ。
放送開始時点では、38km地点付近を走行中。
抜け出していたラスムッセンらが集団に吸収され、
代わりにアタックする選手が続出。
なかなか集団は落ち着かないようです。
この時点ではスプリンターなどが含まれる第2集団が出来ていました。
しかし先行集団との差は1分以内と大きな差とはなっておらず、
何とか先行する集団に追いついておきたい所です。
先行する集団からは抜け出した選手が集団を形成、
集団はこの逃げを容認した感じでタイム差が広がっていきます。
45km地点では9人がこの逃げ集団に入っていましたが、
グティエレス、タンキンク、フレチャの3人が追走し合流。
さらにエルミガー、ウェーグマン、ピノーの3人も70km過ぎで合流し、
15人での逃げ集団が形成されました。
15人の集団になった時点で大集団との差は7分以上ついていました。
後方でも50km過ぎに遅れていた集団が前の集団に合流しており。
これでようやくオーソドックスな展開になりそうです。
最大で8分強の差が付いたのですが、補給地点(86km)を過ぎた辺りから、
最大8分近くあった差が少しずつタイム縮まっていきます。
市川さんの補給裏話、ボトルが真っ二つになって
サンドウィッチが出てくる……って凄いカモフラージュだ。
注・チームカーから食物を受け取るのは反則
集団の選手が補給地点に近づいた所で
放送スタッフもサコッシュタイム。
食べながら放送していました……斬新だ。
3つ目の山岳、4級のCote Peguin頂上での差は6分40秒、
さらに1級山岳Col de la Colombiereの登り口付近で4分30秒差、
残りは30kmを切っており、逃げ切りの可能性が高くなってきたか。
Col de la Colombiereの山頂まで14km近くある地点で
グティエレスがアタックを仕掛けると、
まずはデラフエンテが追いつき、2人で差を広げて行きます。
一方で先行する集団からはサヴォルデッリ、
ヴォグルナール、ピノーが脱落。
大集団からもハスホフトやカンチェッラーラが脱落。
カンチェッラーラは7日間守ってきたマイヨ・ジョーヌを
ここで手放す事となりますが……TTスペシャリストとしては
良く頑張ってきたと言えるでしょう。
先行する2人にゲルデマン、フォフォノフが追いつき、
逃げ集団は4人に……と思いきや、
後から追いついてきたゲルデマン、フォフォノフがペースを上げ、
グティエレス、デラフエンテの2人は置いていかれてしまいました。
追走の2人にはランダルーチェが追いつき、
3人で先行する2人を追走していきます。
さすがに1級山岳Col de la Colombiereの登りは厳しいらしく、
大集団も、大集団とは言えない位の人数に絞られてきました。
(以下ではメイン集団と表記)
しかしながら先頭とのタイム差はなかなか縮まらず、
2日前に怪我したヴィノクロフはちゃんと集団に残っていました。
きつそうな表情を浮かべながらも頑張っているなぁ……。
残り20km手前で、ドイツ国旗を持って応援している観客を見た
ゲルデマンがアタックを仕掛けます。
このアタックにフォフォノフは付いて行く事が出来ず、
そのままゲルデマンが単騎逃げに入りました。
逃げていた15人から脱落した選手は、
少しずつメイン集団に吸収されていきます。
メイン集団からは何度かアタックが仕掛けられましたが、
全体的なペースは上がらずタイム差は縮まりません。
2位で追走していたフォフォノフでしたが、
ランダルーチェとデラフエンテに追いつかれてしまいます。
この3人からまずはフォフォノフが脱落、
さらにデラフエンテも置いていかれ、
2位で追走するのはランダルーチェ1人となりました。
ゲルデマンは1級山岳Col de la Colombiereの頂上をトップで通過。
追走している2位のランダルーチェは18秒遅れ、
3位のデラフエンテが1分遅れ、メイン集団は3分以上遅れており、勝負は2人に絞られた感じになりました。
2人の勝負は残り14.5kmの下りで勝敗が決しそうです。
ゲルデマンは下りでも果敢に踏んで行きます。
少し膨らむシーンもありましたが、
ランダルーチェとの差は30秒以上と頂上よりも広げており
優勝の可能性がどんどんと広がって行きます。
結局ゲルデマンは、20km以上1人で逃げ切りステージ優勝。
2位ランダルーチェは40秒遅れ、3位デラフエンテが1分39秒遅れ、
メイン集団は3分38秒遅れでゴールとなりました。
これでゲルデマンが総合トップのマイヨ・ジョーヌも獲得。
結局ゲルデマンは、ステージ優勝、総合成績トップ、
新人賞、敢闘賞と4回も表彰される事に。
活きの良い新人が出てきましたよ。
ポイント賞のボーネン、山岳賞のシャヴァネルは変わらずでした。
ボーナスクイズは外したけれど、後半のクイズ
「フランス人選手の最高順位は?」の5位は当たりました。
しかし、今年はまだ2回しか当たっていないなぁ。
・étape 7 個人成績
1位 4h 53m 13s リーナス・ゲルデマン(TMO)
2位 + 40s イニーゴ・ランダルーチェ(EUS)
3位 + 1m 39s ダビ・デラフエンテ(SDV)
・étape 7 終了時総合成績
1位 34h 43m 40s リーナス・ゲルデマン(TMO)
2位 + 1m 24s イニーゴ・ランダルーチェ(EUS)
3位 + 2m 45s ダビ・デラフエンテ(SDV)
全選手個人成績 & ステージ成績 etc.(from J Sportsサイト)
距離は短いものの、後半に1級山岳3つが待ちうけ、最後は山頂ゴール、
休息日前に選手を痛めつける気満々のコース設定です。
伏兵の逃げ切り勝ちがまた出そうです。
総合上位勢の中からは誰が飛び出すのか?
そして誰が遅れてしまうのか?
étape 8 Le Grand-Bornand - Tignes【165 km】
コース図 コース断面図
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