étape 3 Waregem - Compiègne【236.5 km】
コース図 コース断面図
今年のツール最長のステージ。
平坦基調ですが200km過ぎに4級山岳、
ここを上手くこなさないとゴールスプリントに参加できないので
スプリンターにとってはややきついコースなのかな。
実況は谷口広明さん、解説は今中大介さん、
そして初登場の別府始さんの3人体制。
放送開始時点では、ヴォゴンディ、ラダニュの2人が逃げており、
集団とは8分弱の差をつけ、90kmを少し過ぎたあたりを走行中。
昨日落車した選手を気遣っているのか、
行程が長い事が影響しているのか、
レースはかなりのスローペースで展開していました。
前レースディレクターのジャンマリー・ルブランが
沿道に観客としてやってきていました。
個人成績トップの特別なジャージを着る4人が
ルブランへの敬意を表し、先頭で横に並んで走行。
選手達は「ルブランの前で止まろう」としていたようですが、
見つけられなくて出来なかったらしいです。
そんなイベント、見てみたかったな。
でも観客数が多いから、見つけられなかった事は仕方ないかな。
そしてすぐ後に、走行中の選手ルフェーヴルの地元の町が登場。
1人抜け出し、集団を従えるように走行した後、
家族や近所の人達が近寄ってきて、
地元のヒーローであるルフェーヴルを祝福しました。
レース中にこんな事が出来るのは自転車ロードレースだけ……
選手にとっても、家族にとっても思い出に残る日となりそう。
残り61kmで、山岳ポイントでミラーと同点のオジェがアタックを決めます。
このアタックにはウィリムスだけが反応、
集団が2人のアタックを容認した為、
2人はそのまま逃げている2人を追い上げて行きます。
残り52kmを手前にして、オジェとウィリムスは
先行の2人に追いつき一団となります。
そしてそのままレースは進んで行き
4級山岳Côte de Blérancourtはオジェがトップで通過。
これで今度こそマイヨ・ヴェール獲得となりました。
ずっと3分差を維持していた集団ですがなかなかペースが上がらず、
スプリンターを擁するチームが痺れを切らしてペースを上げにかかります。
残り30kmを切って約3分差とタイム差的には結構ギリギリな状況。
この後集団は懸命に追い上げますが残り10kmで1分27秒差、
10km1分の法則から考えると少し差が開きすぎです。
そして先行する4人の中からもウィリムスが仕掛けてペースアップ。
しかしこのアタックで疑心暗鬼になった逃げ集団は、
ローテーションが上手く回らなくなり始め、
タイム差の詰まり方が激しくなってきました。
それでも残り5kmで約40秒差、逃げ切り・吸収
どちらも有り得る微妙なタイム差です。
残り3km手前でウィリムスが再びアタックを仕掛けましたが、
他の3人も踏ん張りなんとかウィリムスについていき、
4人が縦一列になったまま残り1kmのアーチをくぐります。
先頭の4人での勝負……と思われたのですが、
集団からカンチェッラーラが飛び出し4人を一気にごぼう抜き。
残り500mで先頭に立ったカンチェッラーラは、
ザベル、マキュワン、ボーネンなどスプリンターの追撃を振り切り、
そのままゴールまで逃げ切ってしまいました。
TTスペシャリストらしい爆発力のある走り……
実況・解説陣も絶叫した凄いゴール前の展開でした。
総合成績は、ステージ優勝したカンチェッラーラがボーナスタイムで
2位以下に20秒以上の差を広げました。
ポイント賞マイヨ・ヴェールは変わらずボーネン。
そしてオジェが、山岳賞マイヨ・ブラン・ア・ポワ・ルージュを獲得。
新人賞のグセフも変わらずでした。
・étape 3 個人成績
1位 6h 36m 15s ファビアン・カンチェッラーラ(CSC)
2位 same time エリック・ツァベル(MRM)
3位 same time ダニーロ・ナポリターノ(LAM)
・étape 3 終了時総合成績
1位 15h 12m 08s ファビアン・カンチェッラーラ(CSC)
2位 + 33s アンドレアス・クレーデン(AST)
3位 + 41s デーヴィット・ミラー(SDV)
全選手個人成績 & ステージ成績 etc.(from J Sportsサイト)
étape 4は、4級山岳が4つと細かい起伏が繰り返されるコース。
しかしラスト20kmが平坦基調なので、
またまたゴールスプリントの争いとなりそうです。
étape 4 Villers-Cotterêts - Joigny【193 km】
コース図 コース断面図
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