9. Etappe, Bern - Bern(33.7km 個人TT)
コース図(from 公式サイト)
最終日はそれぞれの選手の力が試される個人タイムトライアル、
高低差が約150m、さらに細かい起伏が多いコースなので、
タイム差が小さい総合上位陣にドラマが生まれる予感。
TTスペシャリストの活躍にも期待です。
放送開始時点ではTTスペシャリストのカンチェッラーラが
ゴール時点で2位と2分以上のタイム差をつける41m46sでゴール。
33.7kmも走っているのに、平均時速48km超は凄すぎでしょ。
もうステージ優勝は決まっちゃったか?
放送開始時点での2位シューマッハでも42m19sですから、
カンチェッラーラの41分台は異次元の速さ。
破られないと思われたカンチェッラーラのタイムですが、
第1計測地点でクレーデンが10s上回るタイムを叩きだします。
しかし中盤から失速し、結局20s遅れの42m06sでゴール。
この時点で全ての選手がスタートしており、
第1計測でのタイム差から考えると、
カンチェッラーラのステージ優勝はほぼ確定的になりました。
1分差以内に6人がひしめく総合上位争い……
第2計測地点でのタイムは
6位 クネゴ 30m 28s
5位 シュレク 30m 56s
4位 カラーラ 30m 42s
3位 カルペツ 29m 35s
2位 キルシェン 30m 32s
1位 エフィムキン 31m 09s
この時点でカルペツが逆転で首位に、
この段階で2位のキルシェンとの差は約1分、
トラブルでもない限り、カルペツの総合優勝が
ほぼ確定と言える状況になってきました
そして運命のゴールタイム(カッコ内は最終結果)
6位 クネゴ 44m 06s(総合5位 = 30h 09m 04s)
手堅くまとめてきた感じ、でも爆発力には欠けるか。
5位 シュレク 44m 36s(総合7位 = 30h 09m 10s)
前半は好調でしたが後半失速、期待されていただけに残念な結果に。
4位 カラーラ 44m 21s(総合4位 = 30h 08m 53s)
グランツールに出られないユニベットの選手ですが、
意地を見せてくれました。
3位 カルペツ 42m 52s(総合1位 = 30h 07m 23s)
上位陣でただ1人の42分台、素晴らしい走りで逆転勝利を勝ち取りました。
2位 キルシェン 44m 02s(総合2位 = 30h 08m 27s)
そこそこのタイムだったのですが、カルペツの出来が凄すぎでした。
1位 エフィムキン 45m 08s(総合6位 = 30h 08m 53s)
TTがブレーキとなって、一気に6位までダウン。
プレッシャーも有ったのかも。
カルペツが逆転で総合優勝を獲得、2位はキルシェンが守り、
3位はこの日に一気にジャンプアップしてきた
デヴォルデルが入ってきました。
各賞は以下の通り。
今年も最終日に大逆転が起きたツール・ド・スイス。
ツール・ド・フランスに向けて調整していた選手も、
このレースに賭けていた選手も、素晴らしい走りを見せてくれました。
ツールまであと2週間……世界最高のレースはもう目の前です。
・9. Etappe 個人成績
1位 41m 46s ファビアン・カンチェッラーラ(CSC)
2位 + 20s アンドレアス・クレーデン(AST)
3位 + 33s ステファン・シューマッハ(GST)
・総合成績
1位 30h 07m 23s ウラディミール・カルペツ(GCE)
2位 + 1m 24s キム・キルシェン(TMO)
3位 + 1m 30s ステイン・デヴォルデル(DSC)
4位 + 1m 30s マッテーオ・カラーラ(UNI)
5位 + 1m 41s ダミアーノ・クネゴ(LAM)
6位 + 1m 46s ウラディミール・エフィムキン(GCE)
7位 + 1m 52s フランク・シュレク(CSC)
・スプリント賞
フロリアン・シュタルダー(VBG)
・山岳賞
ウラディミール・グセフ(DSC)
・ポイント賞
ダニエーレ・ベンナーティ(LAM)
PR