8. Etappe, Innertkirchen - Schwarzsee(152.5km)
コース図(from 公式サイト)
3日連続頂上ゴールの最終日、ここまでの2日とは違い
細かい上り下りが繰り返されるステージ。
残りはあと2日、各賞、そして総合の争いが加熱しそうです。
放送開始時点では110km地点を少し過ぎた辺りを走行中、
11人が逃げていましたが、集団との差は2分と
あまり大きな差は付いていませんでした。
解説の市川さんがアマチュア時代に働いていた町Fribourgを通過、
詳しいコース解説だけでなく、思い出話まで披露。
こういった興味深い話が聞けて楽しかったなぁ。
そしてこの町の終盤に待ち受けていた石畳の登り坂で
一気にレースが動き始めます。
集団ではザンピエリが抜け出したのをキッカケに一気に縦長の展開に。
逃げ集団も分裂し、サストレ、バッランの2人が抜け出しました。
4級山岳Weissensteinの登りに入った直後に、
逃げ2人からサストレが飛び出します。
4級山岳Weissensteinを越えた後に大集団の方でも動きが出始め、一気にタイム差が縮まっていきます。
結局サストレは、残り7kmを手前に集団に吸収、
ここからグセフ、トンティ、ホーナーなどがアタックを仕掛けましたが、
全て逃げは成功せず集団に吸収されてしまいます。
最後に待ち受けていた3級山岳Rohr/Plaffeienは、
それほど登りが厳しくなかった為に、
スプリンターも集団からこぼれず一団となって進んでいきます。
残り1kmを切り、スプリンター達も集団の前方に進出、
このままゴールスプリントの争いになるか……
少し集団が落ち着いた瞬間に、ウラン勢い良く集団から抜け出し
そのまま差を広げて行きました。
集団の選手は反応が遅れ、慌てて追ったものの結局追いつかず、
ウランはそのままゴールまで逃げ切りに成功。
20歳のウランは、ゴール後に喜びを全身で表現、
こういう姿を見るとこちらも感動しますわ。
総合上位勢は、2秒遅れの集団ゴールだった為にタイム差が付かず。
勝負は最終日の個人TT(タイムトライアル)に持ち越されました。
総合成績は、トップのエフィムキンから1分差以内に6人がひしめき合う大混戦。
TTに弱い選手もいますが、モチベーションが高い選手は、
苦手なステージでもある程度成績が出せるので、
総合優勝の行方は全く読めません。
・8. Etappe 個人成績
1位 3時間28分51秒 リゴベルト・ウラン(UNI)
2位 +2秒 クリスティアン・モレーニ(COF)
3位 +2秒 アンドレアス・クレーデン(AST)
・総合成績
1位 29時間24分01秒 ウラディミール・エフィムキン(GCE)
2位 +24秒 キム・キルシェン(TMO)
3位 +30秒 ウラディミール・カルペツ(GCE)
4位 +31秒 マッテーオ・カラーラ(UNI)
5位 +33秒 フランク・シュレク(CSC)
6位 +57秒 ダミアーノ・クネゴ(LAM)
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