7. Etappe, Ulrichen- Grimselpass(125.7km)
コース図(from 公式サイト)
距離はかなり短いのですが……超級・超級・1級(山頂ゴール)と
選手を痛めつける気満々のコース設定。
ここと次の山頂ゴールを上手くまとめて、
最終ステージの個人TTに勝負を賭けるか、
それとも山岳ステージで差をつけようと試みるのか、
総合成績を狙う選手の走りが楽しみです。
放送開始時点では、先行する集団は残り57km地点
2つ目の超級山岳Sustenpassの登坂中。
10人が逃げており、集団に4分10秒の差がついていました。
逃げ集団の中にが現段階ではやや遅れているものの、
総合上位を狙えるクレーデンなども居り、
なかなか面白いメンバーが揃っていました。
先行する逃げ集団10人は長い下りで3グループに分かれます。
まずはエルミガーが先行し、グセフとベアート・ツベルクが追走、
そしてテンダムが合流した8人の集団という形に。
下りきった所にある99.8km地点のスプリントポイントでは、
第1追走までは30秒差、第2追走までは1分10秒差。
そして大集団までは約6分の差と、
先行する選手が逃げ切れそうな可能性が出てきました。
大集団がスプリントポイントに達した頃、
1級山岳Grimselpassを登っていた先頭のエルミガーの勢いが落ち、
第1追走の2人に飲み込まれます。
少しの間3人でグループを形成していましたが、
そこからグセフがペースを上げ1人で抜け出しました。
登坂途中の2回目のスプリントポイントでも
グセフと大集団との差は6分とほとんど変わらず、
これで逃げ切りの可能性がさらに高まったか。
追走集団からはホーナーが抜け出し、そのまま2番手まで浮上。
残り10kmでグセフと追走ホーナーとの差は2分弱、
第2追走は3人居ましたがここまでは約2分半差。
さらには集団との差は6分以上と、
グセフの登坂の勢いからすると逃げ切りはほぼ確定か?
大集団からは総合12位のグロムザーがアタックを敢行、
さらに総合10位のデヴォルデルもこれに合流。
この動きをキッカケに集団が活性化しペースが上がります。
結局グセフはそのままゴールまで逃げ切り勝利、
たった1人で22km以上上りきりました。
2位のホーナーは2分02秒遅れ、クレーデンとブルセギンが2分37秒遅れ、
そしてツベルグが3分ちょうど遅れ、ここまでで逃げの人間が全員ゴール。
集団の方ではクネゴのアタックで選手が絞られ、
キルシェンが抜け出します。
結局キルシェンが4分09秒遅れでゴール、
総合トップのエフィムキンは4分15秒遅れの9位でゴール、
上手くまとめて多くの選手との差を広げる結果となりました。
上位勢の成績が大きく入れ替わったステージとなりました。
後は山岳ステージと個人タイムトライアル、
僅差の争いは最終日まで続きそうです。
・7. Etappe 個人成績
1位 3時間53分50秒 ウラディミール・グセフ(DSC)
2位 +2分08秒 クリストファー・ホーナー(PRL)
3位 +2分37秒 アンドレアス・クレーデン(AST)
・総合成績
1位 25時間55分08秒 ウラディミール・エフィムキン(GCE)
2位 +24秒 キム・キルシェン(TMO)
3位 +30秒 ウラディミール・カルペツ(GCE)
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