6. Etappe, Gibuiasco - Crans-Montana(190.8km)
コース図(from 公式サイト)
超級山岳に加えて、2級山岳の頂上ゴールという難コース……
のはずでしたが、雹でレースが中断してしまった為に、
超級山岳Nufenenpassをカットして、
Ulrichenの町をスタートとする全長95kmのコースとなってしまいました。
頂上ゴールとは言え、距離も短く大きな山も1つだけとなったので、
レースの展開が全く読めなくなってしまいました。
放送開始時点では残り78km地点を走行中、
ペニャ、ヴァイッスィンガーの2人は逃げ出した直後だったので、
集団とのタイム差はまだ20秒ほどしかありませんでした。
途中で落車したティラロンゴが救急車で運ばれる
アクシデントがあったりしましたが、
レースは淡々と進んでいきます。
残り20kmにある2回目のスプリントポイントをきっかけに、
ツベルク、マッツバッハーがアタックを仕掛けましたが程なく吸収。
さらに最大3分差まで広げた逃げていた2人に関しても残り14kmで吸収され、
勝負は頂上ゴールへ向けての2級山岳Cransに持ち込まれます。
Cransは2級とは言え平均斜度7.8%、最大斜度15%という厳しい登り坂、
坂に入ったとたんに遅れていく選手が続出します。
さらに残り9kmを手前にしてデヴォルデルが仕掛けたのを機に、
集団の動きも活性化。
残り5km地点ではダビ・ロペスとグロムザーが2人で先行、
しかし集団も約10秒差まで迫っていました。
集団後方では総合トップのシュレクがここでペースダウン、
これで他の総合上位勢にチャンスが到来、
まずはシモーニがアタックを仕掛け、先行する2人に追いつきます。
さらに2番手の集団からも仕掛けが始まり、
再び先頭集団は一団に……一気にレースに動き始めました。
先頭集団は8人に絞られたのですが、
なかなかアタックが決まりきらず、2級山岳頂上へ……
しかしここでデッケルが山岳ポイントを取りつつ、
そのまま一気に抜け出して行きました。
デッケルは下りを生かして一気に差を広げると、
そのままゴールまで押しきってしまいました。
絶妙な仕掛けと抜群のスプリント力を見せました。
2位はモルシャーが8秒遅れ、3位以下は6人が集団ゴール。
シュレクは1分21秒遅れでゴール、
この結果11秒遅れでゴールしていたエフィムキンが総合トップに。
さらに総合2位にはゴメスマルチャンテが入り、
上位陣の成績は一気に入れ替わってしまいました。
・6. Etappe 個人成績
1位 2時間28分00秒 トーマス・デッケル(RAB)
2位 +8秒 ハラルト・モルシャー(VBG)
3位 +11秒 ジルベルト・シモーニ(SDV)
・総合成績
1位 21時間57分03秒 ウラディミール・エフィムキン(GCE)
2位 +9秒 ホセアンヘル・ゴメスマルチャンテ(SDV)
3位 +21秒 フランク・シュレク(CSC)
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