2. Etappe, Olten - Luzern(157.2km)
コース図(from 公式サイト)
本格的なレースがスタート。
小さな起伏が繰り返され、終盤には3級・4級山岳と
地味な厳しさを持つコース。
終盤の山岳を利用すれば逃げ切り勝ちもありそう。
逃げ切り勝ちとなればリーダージャージはほぼ確定的なので、
逃げ集団の動向に注目です。
放送開始時点では95km地点付近、一団となっていた集団から
フンガービューラーが抜け出し、単騎逃げを始めていました。
解説の別府さんいわく、国際放送が始まるタイミングで
仕掛けたのではないかという事……
自転車レースで逃げる目的は勝つ為でもありますが、
今回逃げたフンガービューラー属するヴォルクスバンクは
コンチネンタルプロチームという事で
宣伝という面でも大きな意味合いを持っています。
集団はフンガービューラーの逃げを容認しており、
リアルタイム表示のタイム差はどんどんと広がっていき、
残り60km地点付近で最大4分30秒ほどの差がつきました。
リアルタイムでのタイム差表示が有ると、
レースの展開が追いやすくて見ている側としてはありがたいな。
レースは集団が少しずつタイム差を詰めていくオーソドックスな展開。
しかし残り28km地点、3級山岳の登り付近で
ザンピエリが仕掛けたのをきっかけに、追走集団が出来かけたのですが、
この追走集団は選手の入れ替わりが激しく、
なかなか安定しませんでしたが、
その中からトンティ、プローニが抜け出します。
2人は23km強を残してフンガービューラーに追いつきましたが、
フンガービューラーは何とか付いて行きます。
先行していた3人ですが、Obernau/Kriensの頂上を目前にして
トンティ、フンガービューラーが脱落、プローニが一人旅状態に。
しかし3級山岳の頂上手前で大集団から抜け出してきた
カラーラに山岳ポイントを攫われてしまいました。
カラーラはそのまま下りも独走して行きます。
2つ目の山岳、4級のBergpreis Le Gruyèreの登りの前に、
バレード、シュタルダーの2人がカラーラに追いつき、逃げ集団は3人に。
残り10km地点で集団との差は40秒強ほど開いていました。
選手達は4級山岳Bergpreis Le Gruyèreへ突入。
逃げていた3人は山頂をそのまま通過。
しかし集団との差は20秒と、逃げ切りは厳しい状況に。
結局、逃げていた3人はルツェルンの町に入った所で吸収され
一団となってゴールスプリントへと突入していきました。
激しい位置取り争いの中、ラストのコーナーで落車が発生。
10人近くが巻き込まれてしまい、
前方に位置していた約10人の争いに絞られました。
カンチェッラーラ、ベンナーティの上位2人と、
マキュワン、ザベルのスプリンターが残る小集団は
ゴール前200mから激しいゴールスプリントを展開。
最初に抜け出していたのはベンナーティでしたが、
ザベルが追い込んでほぼ同体でゴール……
写真判定の映像が出てきましたが、
ほんの数センチの差でザベルが差しきっていました。
36歳のザベルが216勝目、この数字は凄いわ。
そして36歳でもスプリント争いで勝てるのがまた凄い。
総合2位のベンナーティが2位、総合トップのカンチェッラーラが3位に入り、
ボーナスタイムで2人のタイム差は少し縮まりました。
・2. Etappe 個人成績
1位 4時間04分56秒 ファビアン・カンチェッラーラ(CSC)
2位 same time ダニエル・ベンナーティ(LAM)
3位 same time ホセイバン・グティエレス(CEI)
・総合成績
1位 4時間09分10秒 ファビアン・カンチェッラーラ(CSC)
2位 +7秒 ダニエル・ベンナーティ(LAM)
3位 +15秒 ホセイバン・グティエレス(CEI)
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