人に教えるという事を仕事にしていると
向学心の有る・無しが成果に与える影響が大きい事を実感します。
ここで2つの質問を例として話を進めて行きます。
(1) さっぱり分からないので教えてください
(2) ここまでは出来たけど、この後の考え方が分かりません
前者の場合には、何が問題になっているか分からず
一から全て教えなくてはならない事が多いです。
また教えたとしても本人に身に付いていない事が多く、
二度手間・三度手間となるような事も少なくありません。
また、本来であればできるであろう場所も教えねばならなくなり、
この点でも非効率的といえます。
全てを他人に頼ろうとする姿勢が見える質問形式と言えます。
こういう質問をしているうちは、向上するのはなかなか厳しいです。
対して後者の質問では、障害に至るまでの経過を知る事が出来るので、
的確なアドバイスを与える事が可能となり、
時間的にも短い時間ですむ事が多いです。
また、目的意識を持っての質問ですから定着率も高く、
同じ間違いを繰り返す事はほとんどなくなります。
まずは自分の力で試行錯誤し、その上で経験者に尋ねる事によって、
少しずつではありますが、自らの力でステップを踏み、
向上していく事が可能となります。
また僕個人の場合ですが、後者のような質問形式であれば、
回答する事によって、自分の理解を深める事に
繋がり易くなるという事も実感しています。
この考察を書いていて、ネット上で「教えて君」が嫌がられる理由は、
「教える側がメリットを享受できないから」なのかもと感じましたよ。
教える側の立場に立って質問する事が
互いの利益になるという事を知ってほしいな。
ただ闇雲に質問するよりもずっと色々な物が得られますから。
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