21°Tappa BARDOLINO - VERONA (43km)
コース図(from J SPORTSサイト)
23日間のジロ・デ・イタリアもついに最終日。
凱旋する選手達を観客達が祝福するステージです。
そして最後のゴールスプリントにも期待……ですが、
誰かが逃げ切り勝ちをしても面白いんだけどな。
放送開始時点では、集団はゆっくりとしたペースのパレード走行中。
談笑してそれぞれが労を労いあったり、
バイクからインタビューを受けたりと、
これまでとは違った和やかな雰囲気でレースが進んでいきます。
集団は一団となったままミラノ市街へ、
最後は4.8kmの周回コースを10周し、
たくさんの観客の前で最後の戦いが始まりました。
最初の数周回はパレード走行だったのですが、
残り5周となる直前のカーブを利用して
イグナチェフがアタックを成功させます。
そのまま集団との差を広げ、約20秒差まで広げます。
しかし、集団は慌てず静かに追走を続け、
残り2周となる周回でイグナチェフを吸収しました。
鐘が鳴らされラスト1周がスタート。
それぞれのチームがゴールスプリントに向けて、
激しく位置取りを争っていきました。
残り200m、ペタッキのすぐ後ろにつけていたザニーニが
ペタッキよりも先にアタックを敢行。
しかしペタッキはこの仕掛けに素早く反応すると、
一度も先頭を譲る事無くそのままゴールまで飛び込みました。
ペタッキはこれで今年のジロ5勝目、
昨年の怪我から立ち直っての完全復活。
ツール・ド・フランスでの活躍も期待できる
強い走りを見せてくれました。
マリア・ローザ(総合優勝) / ダニロ・ディルーカ(LIQ)
ステージでも2勝、TTでもスペシャリストと遜色ないタイムを叩き出し、
完全優勝と言っても過言ではない走りを見せました。
マリア・チクラミーノ(ポイント賞) / アレッサンドロ・ペタッキ(MRM)
ステージ5勝でポイントを荒稼ぎ、最終日でもステージ優勝し
完全復活をアピールしました。
ツールでの活躍にも期待です。
マリア・ヴェルデ(山岳賞) / レオナルド・ピエポリ(SDV)
自らはステージ優勝をチームメイトに譲り、
献身的な走りを見せていたピエポリ。
山岳での強力な引きはインパクトが強かったです。
マリア・ビアンカ(新人賞) / アンディ・シュレク(CSC)
恐るべき21歳、最後まで優勝争いに絡み
百戦錬磨の選手を相手にしての2位確保は立派です。
これからの成長に期待したい選手です。
チーム総合優勝 / サウニエルドゥバル・プロディール
山岳コースでタイムを稼ぎ、チーム優勝を獲得。
総合ではシモーニを優勝させる事が出来ませんでしたが、
山岳での圧倒的な強さを見せつけました。
ツール、ブエルタの山岳での活躍にも期待です。
・21°Tappa 個人成績
1位 5時間18分54秒 アレッサンドロ・ペタッキ(MRM)
2位 same time マキシミリアーノ・リチェッツェ(PAN)
3位 same time パオロ・ベッティーニ(QSI)
21°Tappa 全選手記録
・総合成績
1位 92時間59分39秒 ダニロ・ディルーカ(LIQ)
2位 +1分55秒 アンディ・シュレク(CSC)
3位 +2分25秒 エディ・マッツォレーニ(AST)
4位 +3分15秒 ジルベルト・シモーニ(SDV)
5位 +3分49秒 ダミアーノ・クネゴ(LAM)
21°Tappa 終了時点総合記録
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