20°Tappa BARDOLINO - VERONA (43km)
コース図(from J SPORTSサイト)
優勝の行方が決まる個人タイムトライアル。
43kmと距離もそこそこあり、前半には軽いアップダウンも。
個人の能力が問われる厳しいコースです。
見所は総合上位勢の走りと、ステージ優勝の行方となります。。
放送開始時点では、ボドロギが53分28秒のタイムで暫定トップ。
雨が降っていて路面がかなり湿っているため、
選手達は慎重な走りをしているように感じられます。
しかし、走行中だったTTスペシャリストのザブリスキーが
途中の計測地点でボドロギのタイムを上回ってきました。
ゴール時のタイムは30秒上回る52分58秒、
暫定トップに立ちました。
さすがTTスペシャリスト、1人でも最後まで回転数を落とさない
高い持久力を持っており、その力を見せ付けました。
以後の選手はこのタイムが基準となったのですが……
このタイムに迫る選手が居ないまま、残り15人を迎えます。
ザブリスキーのタイムを上回ってきたのは、総合14位のサヴォルデッリ。
第1計測地点からザブリスキーのタイムを上回ってきました。
いよいよ総合争いのトップ5が登場。
5位のマッツォレーニ、+3分46秒
4位のクネゴ、+3分29秒
3位のシモーニ、+2分28秒
2位のシュレク、+2分24秒
1位のディルーカ。
コースの後半では雨も弱まっており、
路面もだいぶ乾いてきました。
第1計測地点(10.3km)でのサヴォルデッリのタイムとの比較。
マッツォレーニ、16秒遅れ(以下サヴォルデッリとの比較)
クネゴ、14秒遅れ
シモーニ、40秒遅れ
シュレク、19秒遅れ
ディルーカ、12秒遅れ
ほぼ同じようなタイムで通過していきましたが、
シモーニだけがやや遅れ気味。
このままのペースでは、シモーニの3位が守れるか微妙な状況。
快調に飛ばしていたサヴォルデッリは、
ザブリスキーのタイムを38秒上回り、52分20秒でゴール。
優勝候補に挙げられながらも、途中で遅れたために
アシストに回されたサヴォルデッリですが、ここで意地を見せました。
第3計測地点(29.75km)でのサヴォルデッリとのタイム比較。
5位のマッツォレーニ、20秒遅れ
4位のクネゴ、1分08秒遅れ
3位のシモーニ、1分46秒遅れ
2位のシュレク、54秒遅れ
1位のディルーカ、1分14秒遅れ
この第3計測地点の時点で、マッツォレーニが3位に浮上。
ディルーカはシュレクから大きく遅れておらず、
トラブルがあったとしても冷静に対処すれば
マリア・ローザの確保はほぼ間違いないという安全圏に突入しました。
そしてゴール地点では……
マッツォレーニは暫定2位(最終2位)となる52分56秒でゴール。
クネゴ、シモーニを逆転し、表彰台の可能性が出てきました。
クネゴは暫定10位(最終12位)となる54分37秒でゴール。
マッツォレーニに逆転されてしまいました。
シモーニは暫定15位(最終17位)となる55分04秒でゴール。
こちらもマッツォレーニに逆転され、
ゴール目前まで来て表彰台を逃してしまいました。
シュレクは暫定6位(最終6位)となる53分48秒でゴール。
他のTTスペシャリストに引けを取らないタイムを叩き出し、
能力の高さを見せましたが……総合優勝には届きませんでした。
しかしまだ21歳、これからの成長が楽しみな選手が出てきました。
ディルーカは8位のタイムとなる54分17秒でゴール。
2位シュレクとのタイム差を29秒に抑え、
マリア・ローザをほぼ確実なものとしました。
貯金を生かした余裕の走りは、王者となった選手の貫禄すら
感じさせてくれました。
あとはミラノまで無事に走りきればOKです。
ステージ優勝はサヴォルデッリが獲得。
2位とは36秒差、圧倒的なタイム差でした。
実力がある選手だっただけに、途中での遅れが無ければ……。
長かったジロ・デ・イタリアも明日が最終日。
パレード走行と、最後のゴールスプリントに期待です。
・20°Tappa 個人成績
1位 52分20秒 パオロ・サヴォルデッリ(AST)
2位 + 36秒 エディ・マッツォレーニ(AST)
3位 + 38秒 デイビッド・ザブリスキー(CSC)
20°Tappa 全選手記録
・総合成績
1位 87時間40分45秒 ダニロ・ディルーカ(LIQ)
2位 +1分55秒 アンディ・シュレク(CSC)
3位 +2分25秒 エディ・マッツォレーニ(AST)
4位 +3分15秒 ジルベルト・シモーニ(SDV)
5位 +3分49秒 ダミアーノ・クネゴ(LAM)
20°Tappa 終了時点総合記録
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